桃香語り(6)-3
わたしは、学院の自分のクラスでの同級生を思い浮かべました。ある、男のコを。
(あんまり、関わる人は――秘密を知る人は、増やしたくないんだけど‥‥)
しかたないのかもしれません。
(よし、さぐりを入れてみよっと――)
わたしは、計画を進めようと思いました。実のお姉ちゃんを裸に剥いて馬乗りになって、そのオッパイを揉みまくり、吸いまくって、べちょべちょのくたくたにしながら。
いま、紅香お姉ちゃんに対してヤっているこれも、白香お姉ちゃん調教作戦――計画の、「いっかん」なのです。白香お姉ちゃん風に言えばw
白香お姉ちゃんが、紅香お姉ちゃん調教のためにわたしを味方にしておいたように、わたしは、白香お姉ちゃん調教にかかるその日のために、いまから紅香お姉ちゃんを手なずけておこうと思うわけです。こっそりと。鬼の白香お姉ちゃんにばれないように。
(勇気を、出そっと‥‥)
わたしは、自分に言い聞かせたのでした。
(そうだ。自転車だって、勇気を出したから、乗れるようになったんだもん――)
そしてわたしは、再び瓶を見ました。物置部屋から一時持ってきた、口が広い透明な瓶です。大丈夫、中身はちゃんといます。
(そうだ、交ぜてあげようか‥‥。あのコも――)
見ていたわたしは、思いつきました。それは、わたしひとりの力でできることなのです。
同級生だって「ざいだん」がらみ、わたしひとりでは何もできません。が、かといって他人の手を借りてばかりというのは、甘えん坊のわたしにだって考えるところはあるのです。
――「あのコ」といっても、本当は大人なんでしょうが‥‥。狭い瓶の底で、動いていました。
(白香お姉ちゃんのあのスーパーおっぱいを、桃香が独り占め‥‥。そして――)
いずれ来るであろうその日を思い描きながら、わたしはとりあえず、目の前の紅香お姉ちゃんのオッパイを、強く吸いあげにかかりました。お姉ちゃんのお乳は、一度ふいてあげていて、いまはまた、白桃のようにつやつやと輝いていて、とてもおいしそうでした。
ちゅうううー、ちゅううううー!
――ちゅうううううううー‥‥!
試しにどれくらいできるかと思って、息継ぎせずに、呼吸が続く限界まで、吸ってみました。頑張りました。もしかしたらわたしは、真っ赤になっていたかもしれません。しゅうちではなく、単に酸素の量の問題で。
オとされる前までは、おしとやかで清純な女子校生だった、紅香お姉ちゃん。その紅香お姉ちゃんはいまや、わたしの唇にお乳を吸われるがままのおっぱいペットになり果て、ベッド上で背をのけぞらせるようにして、
「ひああっ、ひあああっ! そ、そんなに強くうぅっ‥‥。――も、もっもっ、
と、ひときわ大きな甘い鳴き声をあげ、のけぞったのでした。