桃香語り(3)-4
紅香お姉ちゃんやわたしのことなど知ったことか、というふうに、涼しげにジンジャーエールを注いだグラスにストローを挿す白香お姉ちゃん。その、わが蒲生三姉妹一のたぷんたぷんの爆乳を気づかれないように横目に見つつ、わたしは、言われた物を取りに、いつかの純白パンティーのときと同じように、リビングのドアを開け、白香お姉ちゃんの部屋へ向かったのでした。
(「にょ体調教」――。あんなものを見せつけてたら、変な気持ちを起こすなってほうがおかしいってものよね、お姉ちゃん‥‥)
そう、胸のうちでつぶやきつつ‥‥。
白香お姉ちゃんの部屋には鍵がついており、お姉ちゃんが不在のときはしっかりと鍵がかけられていますが、そのときは開いていました。――もっとも、たとえお姉ちゃんがうっかり鍵をかけ忘れていても、お姉ちゃんの部屋に忍び込む勇気は、なかなか出てくるものではありません。
「監視カメラがあるからね♡ 入ったのがわかったらもう、それはそれは楽しいお仕置きパーティーよ♡」
お姉ちゃんは、にやりと笑って、わたしや紅香お姉ちゃんを脅かします。普通だったら、女子校生が自分で監視カメラなんて‥‥と思われるかもしれませんが、うちの白香お姉ちゃんは、本当にそういうことをやりかねない性格と、実行力の持ち主なのです。そして、あの「ざいだん」の「研究室」が、いまお姉ちゃんのバックについているのです。いろんな怪しい道具や機械を作るあの研究所が‥‥。