桃香語り(2)-3
妹のわたしの胸に芽生えたそんな思いをよそに、白香お姉ちゃん指揮による、海田お兄ちゃんが実行する
それから紅香お姉ちゃんは、特に調教の時間でなくても、日常的に視姦されることになりました。どういうことかというと、ふだん着けている白い木綿のブラではなく、特別なブラジャーを着けて過ごすことを、白香お姉ちゃんに命じられたのです。家のなかでは、ですが。
わたしも初めて見るものでした。紅香お姉ちゃんも絶句し、驚きで目を大きく見開き、そしてみるみる真っ赤になっていきました。
「こ、こ、これは‥‥。こんなの――」
そのブラは、色こそいままでと同じ白なのですが、木綿ではないようで、ししゅうがこっていて、それだけでもちょっといやらしい感じがしました。でも――。
「すごーい‥‥」
紅香お姉ちゃんが広げたとき、わたしは思わず、そう口にしていました。きっと、目を丸くしていたと思います。なにがスゴいって、そのブラには、本当はおっぱいを守るはずのカップの、上と真ん中の部分がない――無いのです!
つまり、どういうことかというと‥‥。
白香お姉ちゃんは、さっそく紅香お姉ちゃんにそれを着けさせました。すると、紅香お姉ちゃんの
白香お姉ちゃんによると、なんでもこれは、「オープンブラ」というものだそうです。
「いわゆるセクシーランジェリーよ。高かったんだからね、紅香。大事に着なさい」
それからというもの、わが家では、紅香お姉ちゃんは、これと純白パンティーで過ごすことになりました。
お姉ちゃんも大変ですが、わたしも大変でした。だって、毎日、細かくてきれいなししゅうのカップで飾られた紅香お姉ちゃんの九三センチ・Hカップのおっぱいが、ぷるんぷるん揺れながら、あちこち行き来するんですよ?
――あまりにいやらし過ぎます。これでは、男の人ならずとも、あの巨乳をむにむに、むにむに、むにむにむにむに‥‥!とイジりたくなっても、無理はないというものです。
「ふふふ。いい眺めよ、紅香」
白香お姉ちゃんは、意地悪に言い足すのでした。
わたしは知っています。紅香お姉ちゃんのおシリとみだらな部分をなんとか守っている、純白のパンティー。アレは、白香お姉ちゃんが買ってきたものです。
でも、お金をお姉ちゃんが出したわけではありません。買うためのお金は「ざいだん」から出ていることを、わたしは知っているのです。白香お姉ちゃんは、わたしが気がついていないと思っているようですが――。
(わたしは、ちゃーんと見抜いてるんだよ、お姉ちゃん♡)
あの「ざいだん」が、今回の紅香お姉ちゃん調教のスポンサーであること。そして、紅香お姉ちゃん専用のあの純白パンティーやあのオープンブラを買うためのお金――「ひつようけいひ」は全部、あそこから出ていることを‥‥。