白香語り(5)-2
「うううー‥‥」
消え入りそうにうめく、次妹・紅香。しかし、その豊乳は、消え入るどころか、上体を反らせているために、よけいに存在感が増されていた。最近は見慣れているわたしでさえ、目を見張るほどの盛体美だった。仕上げに生クリームを絞りながら、わたしは、いとおしさを覚えていた。
「ちょっと早いけど‥‥紅香、“おつかれさま”してあげる。――声、あげないでよ‥‥」
桃香がいなくなったときを見計らって、わたしはその紅香のおっぱいに唇を寄せた。紅香は、潤んだ
(ふふふ‥‥)
客観的に見ても、わが妹ながらそそられる、美少女だと思う。
(しかも、この巨乳の――)
紅香は、動きを止めたわたしをいぶかしむ表情になった。他人を疑うことを知らない、おとなしい瞳。でも。
「‥‥‥‥?」
「――でも、もうしばらく、可愛がってあげるからね♡」
わたしは、気を取り直し、そう宣言した。
「え? ――あっ!」
そして、豊かな左右それぞれのまろやかなふくらみの頂点、それ自体で甘い水蜜菓子のような桜色の蕾たちに、チュッ、チュッ、と音を立てて自分の唇で挨拶し、妹・紅香を、
「あっ――あふうううんっ‥‥!」
と淫靡な声で喘がせたのだった。