白香語り(2)-3
「さて、どうしましょうかね‥‥」
わたしが腰に手を当てて、文字どおり無防備にさらされた次妹の前に立つと、
「どうするの? どうするの?」
と末妹が、可愛いお目々を好奇心で一杯にして、聞いてきた。
「ふふふ‥‥」
わたしは冷ややかに、余裕たっぷりに笑いながら、懸架された次妹に近づくと、その無防備な胸に手を伸ばした。何をされるのか、という紅香の怯えた表情が、わたしの嗜虐心をくすぐった。
だからというわけではないが、わたしも物理的に――揉んだりつまんだり、ではなく――くすぐることにした。その紅香の、さらけ出された両腋を。こちょこちょ、と。
「――‥‥? あっ? あ、あああっ」
紅香の左右のそこは、横に盛り上がる豊かな乳房と、上のほうに絞り上げられた華奢なつくりの肩とで、複雑な曲線を描いていた。その敏感な部分へ、両手の指を丹念に滑らせていった。
「こちょこちょー。こちょこちょこちょこちょー‥‥♡」
「きゃ――きゃはっ、やっやめ‥‥! お姉ちゃん、やめ――ひゃはははっ」
そのやり方は、いきなり
「ひゃはは‥‥はんっ! はは――ひゃはンっ! ひゃああン‥‥あん‥‥」
妹・紅香は、くすぐったさに身悶えしながらも、わたしの狙いどおり、官能の疼きを内に感じ取りはじめたようだった。それは、態度と鳴き声でわかる。可愛い桜色のふたつの蕾が、あまりに罪深い豊かなふくらみの揺れに合わせて、ぷるぷる!ぷるぷる!と、上下左右に動きまわる。
「あらあら、そんなに乳首動かしちゃって♡ これぐらいでもう感じちゃってるの? いやらしいコ‥‥」
わたしは、できるだけねっとりとした口調を心がけて言う。言いながらも、手指の動きは止めない。これもできるだけくすぐったさを感じさせるように、ボリュームのある乳房が、たっぷりくっきりと盛り上がって見える細い腋のあたりに、指の先を、爪を、強弱と緩急を心がけながら滑らせ続けた。
「おっぱいを揺らすの、目障りだからやめてくれない? でないと、後で思いきり乳首を痛くしちゃうよ?」
「そっ、そんなっ、意地悪――ひゃあっ、ひゃあああっ、や――やめ、あああンっ!」
「ほらっ、乳首、振らないっ。早く止めなさい、十秒以内に。――十、九、八、七、六‥‥」
「そんっ、むっ、無理っ。無理いいいぃっ。ひゃあん! はあああんっ!」
しばらくわたしはそのくすぐり責めを続け、紅香を喘がせ続けた。長姉のわたしのよる紅香へのそんなプレイを、
「わーすごーい。お姉ちゃんのおっぱい、可愛いー。わー」
と、横で見ている格好の末妹・桃香は賛嘆し続けた。
目の前の次妹・紅香は、そのなかで嬌声をあげ続けたのだった。