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よだかの星に微笑みを(第三部)
【SF 官能小説】

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新たな一滴-1

「ちょっと起きろ。」
マリエからの通信だった。朝である。
「もう、早速変態行為かよ! この精子工場!」
「男は目が覚めると勃つの、知らないの? あんた、三年生だろ。進路、考えてる? 岡田はどこ行ったの?」
「大きなお世話だ。あたし、頭はいいんだよ。岡田って、どっちの? 兄貴は先日のアジト襲撃で怪我してまだ休んでる。体の半分がやられた。妹は看護師目指すとか言って、どこかの単位制高校に行った。じゃなくて、話を聞け!」
「あんた、顔かわいいのに、何でそんな性格なの?」
「うるさい! あのな、組織の東欧教区がお前に似た新型を造って寄越してきた。あたしらには止められないからな。敵といちゃいちゃしてるのがばれたら殺されるぞ。お前の存在が知られるだけでも狙われるぞ。」
「教区ですか。」
「そこに反応しなくていい。これが変身前と変身後の画像だ。とにかく、自分で解決しろ。」
「あ、臍の掃除したんだ。今日は綺麗じゃないか。」
無言で通信は切れた。
どこから取ったものか、変身前の画像は全く広告用で、可愛くポーズを取っている。変身後は、この前に見た白黒縞のスズメバチだった。
さすがに対策をまじめに考える必要のある気が、俺はしてきた。


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