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梨花
【その他 官能小説】

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梨花-13

 「ねぇ、ヨーコに教わったダイエット法を試してみたいから手伝ってくれる?」
 「いいよ」
 「使わなくなってどっかにしまった電気コタツがあったでしょ? あれを出してくれる?」
 「何で? 暖かくするんならエアコンがあるじゃないか」
 「エアコンじゃ駄目なのよ」

 オサムがトランク・ルームから電気コタツを出してくると梨花は服を脱ぎ始めた。家にいるときはいつもスパッツとタンクトップである。それがオサムの好みだからということだが、慣れてしまうとこれ程楽な服装も無い。今では梨花もこれが自分の好みのスタイルになってしまった。小さな下着も取ると全裸になってオサムの前に立ち、
 「これをグルグル私の体に巻いて頂戴」
 と言って食品包装用のラップを渡した。

 「これを巻いて電気コタツで暖めて汗を出すという訳か」
 「そう、これが一番安上がりでしかも即効性があるんだって」

 梨花が両腕を上に上げてくるくるとその場で廻り、オサムは適当に引っ張りながら上から下、下から上と梨花の全身をラップで包んだ。コタツを縦に置いてその横に梨花を寝かせてやった。ラップで全身を巻いているので梨花の体は1本の棒のようになってしまい、一人では倒れることは出来てもそっと横になるということが出来ないのだ。眼を保護する為にサングラスをかけてやり、オサムは暫くコンピューターに向かっていたが、区切りが付いたところで梨花の所に戻ってきた。

 「あのな、考えたんだけど赤外線っていうのは眼に悪いんだ」
 「だからサングラスしてんじゃない」
 「いや、サングラスは紫外線をカットするけど赤外線はカットしないんだよ」
 「本当?」
 「ああ、紫外線っていうのは可視光線より波長が短い奴で、赤外線っていうのは反対に可視光線より波長が長いんだ」
 「何? カシコーセンって」
 「眼に見える光っていう意味だ」
 「へえ? で、どうすればいいの?」
 「うん、この黒い布で眼を覆うといい。って言うよりそうしないと危ない」
 「本当? じゃ、やってみて」

 という訳でオサムは梨花のサングラスをはずして黒い布で目隠しをしてやった。葬儀用のネクタイである。そして目隠しが終わると梨花の横に座り込んだ。

 「どうだ? 眼がほっとしただろ」
 「何? 眼がほっとするって」
 「いや何となく眼が落ち着いたような気がしないか」
 「うーん、真っ暗になったからそんな感じがしないでも無いけど」
 「そうだろ。あのな、それからダイエットだったら全身やらなきゃいけないんじゃ無いのか?」
 「だから全身やってるじゃない」
 「いや、腕が残っているじゃないか、お前の腕は一番ダイエットが必要な部分なんじゃないのか?」
 「気にしてること言わないでよ」
 「いやいや。だからな、腕もラップで巻いた方がいいんじゃないか?」
 「そうね。じゃぁ、そうしてくれる?」

 オサムは梨花の腕を1本ずつラップで巻くと、梨花の体をちよっと持ち上げてラップで巻いた腕を更にラップで体に巻き付けてしまった。もう梨花は完全に1本の棒になってしまった。


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