小さな日付の枠の中に-3
俺は階段に座る女の子の上におおいかぶさると、迷わずワレメにチンチンを押し当てた。
「キミは悪い女の子だ。」
「…………」
「本当なら今ごろ本の盗みの罪で捕まって、牢屋に入ってるんだ。だけど俺が金を払って、本を買ってあげたから助かったんだ。」
「…………」
「だからキミは俺に恩返ししなければならないんだ。そうやって黙っていればいいから、俺がやる事に逆らうんじゃないぞ!」
そんなことを言ってるうちに、チンチンはもうワレメを押し開いて、ちっちゃなちつの中に入りこんでいた。
(す、すげえ…… これが、これがホンモノのセックスなんだ。この子の……この子の鼓動でチンチンが揺れて…… 気持ちいい……)
あの日、逃したチャンスを、俺は今取り戻したんだ!
女の子は目を閉じている。まぶたのスキマから涙がにじんでいる。
「痛いの?」俺が聞くと女の子はうなずいた。
「当たり前だよ。…… キミは悪い事をしたから、こんな痛い目に遭うことくらい当たり前なんだ。だけどキミは、これが終わったら、牢屋に入ったりせずにすぐ帰れるんだ。ガマンしなさい!」
「は、はい……」
「うん、それでいいんだ。キミはいい子になるんだ。もう二度と盗みなんかしちゃダメだよ!」
「は、はいっ!」
「よし、約束だ。指切りしよう。」
女の子はゆっくりと手を差し出した。俺はその小指に小指をからませると、
「ゆびきり げんまん うそ ついたら はりせんぼん のーます、ゆびきった!」
と 約束した。
しかし、その時の身体の揺れで俺は女の子の中に液を放ってしまった。
─────
(血は、出てないな……)
俺は女の子のワレメをティッシュでぬぐったが、ついてくるのは俺の白い液ばかりだった。
「もう、痛くない?」俺が聞くと女の子はうなずいた。女の子にパンツをはかせると、俺は胸ポケットをさぐった。
あの時は、ポケットにあめ玉が入っていて、
「それをなめ終わるまでここから動くな」
なんて言って別れたんだ。
だけど、いま俺の胸ポケットに入ってたのは……
フーッ……
禁煙を偽装してる父親から預かってたタバコだけだった。俺はそれに火をつけて女の子に手渡すと、
「いい?このタバコが半分くらい灰になるまで、ここを動かないで。半分くらい灰になったら、これを踏んで消して 本を持って帰りなさい。ネコちゃんによろしくな。」
と言って、ひとりで非常階段を駆け降りていった。
俺は雑居ビルを出て、ひとのいない裏通りを駆けていった。駆けはじめると同時に、俺の視野は青白い光にギラギラしていった。