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ピエロ
【ホラー その他小説】

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ピエロ-1

「なに…これ…」


とある町中でいつもの生活を繰り返そうとしている少女がいた。
少女は本が大好きで学校から帰る途中、必ず本屋へ寄る。
少女はいつも通り本を見てみる。
物語から推理小説などと見ていると見慣れない本が片隅に置いてあった。
少女はそれを手にとってみた。
埃を被っていて題名がよく分からない。
手で払ってみると【ピエロ】と書いてあった。
「ピエロ…?なんか楽しそう!」
そぉ言ってその本を買ったのだった。
この本の恐さを知らずに…。


「読んでみよぉかな。」
と一ページ目を開く。
一ページ目には不気味に笑うピエロが描いてあった。
次のページを開いてみた。
そこには文章が書いてあった。
「何々ー…えーっと、『僕はピエロ。今友達欲しくて探しているんだ。誰でもいいんだ。僕と友達になってくれたら嬉しいな。友達出来たら何しよぉかなぁー…僕は君と仲良くなりたいんだ。君と君と君と君と君と君と君と君と君と君と君と君と君と君と…』」
「ひぃっ!!…」
次のページを開いた瞬間こちらをずっと見るピエロが大きく描かれていた。
「不気味……」
パタンと本を閉じる少女。
でも気になってまた本を開いてしまう。
『僕の産まれはアメリカのワシントンにあるこじんまりとした家で産まれたんだ。家の人は僕をベランダに閉じ込めて暮らしてたんだ。僕はお腹が空いてもご飯が食べれずとっても苦しんでたんだ。パパもママも僕が苦しんでいるのを知っているに無視してるんだ。僕は毎晩毎晩ベランダの戸を叩くんだ。ドンドンドンドンって…。』
その次の瞬間部屋の窓ガラスが外から誰かから叩かれた。
何度も何度も。
少女は恐くなった。
手が震える。
カーテンを閉めていたので何がどぉなっているのかは分からない。
「何か…当たってるのよね…気のせい、気のせい…」
そぉ少女は自分に言い聞かせました。
そしてまたページを開く。
『僕には友達がいなくて寂しかったなぁー…ベランダにいたからつまらなかったよ。でもママが毎日日記をつけなさいと言って日記帳を渡してくれたんだ。でもペンがないの。ママに【ペンは?】って聞いたら凄い顔で僕を睨んだんだ。その顔が恐くて。僕はさっそく日記をつけた。ペンがないから親指を噛んで出た血で字を書いたんだ。』
少女は鳥肌が立った。
何故なら赤い字で文字が書かれていたからだ。
指紋の後がはっきりとあり妙に寒気が感じられる。
インクだと思ってもちょっと茶色っぽい。
明らかに血が乾いた時の色だ。
少女は本を勢い良く閉じた。
「もぉ、なんなのよこれ!!気味が悪い!」
そぉ言って少女はゴミ箱に放り投げた。
少女はリビングへ急いで掛けおりた。
「…はぁ、何であんなもの買っちゃったんだろ…」
そぉ言ってリビングにあるソファへ座る。
親は不在のよぉだ。
そして目の前にあるリモコンを手に取りテレビをつけた。

ザァ―――

砂嵐になっていた。
少女は何度も何度もチャンネルを変えた。
ずっと同じままだ。
「えぇー!?何よこれ!!もぉ〜〜!!」
気が立ってリモコンに当たる。
次の瞬間ゴッと鈍い音がした。
何かが少女の頭にあたったのだ。
「〜ーっ…何よ……!!」
少女は凍り付いた。
ゴミ箱に捨てたはずの本が今ここに少女の隣にページが開かれて置いてあるじゃないか。
「矢駄…なんで、あんの、よ、」
涙が出るのを堪えながらその本を手に取る。
そこには【My friend By ピ・エ・ロ】と血で書いてあった。
「…なに…これ」


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