【夜に咲く花】-5
「何度も言わせるなよ、愛花。こんなに濡れてやがるくせに」
「うっ、……あっ……お兄ちゃん、やっ……」
耳元を舐めるように囁く俺の言葉に身を引きながら、愛花は泣き声を漏らした。震える手で脚をソファの上に上げたまま、尻を浮かせてパンツを脱ぎ捨てる。薄い布切れが離れる時、とろりとした愛液が、愛花のソコから銀色の糸を渡した。
「あいかわらず、ぐしょぐしょだな、お前は」
くっと鼻の先で笑ってやると、愛花は屈辱的に顔を伏せる。
「脚を閉じるな」
顔を伏せるのは構わないけど、脚を閉じられるのは困る。両方の膝を持って更に大きく、ちゃんとMの字になるように開かせてやる。
柔らかそうな暗い茂みの下に広がる、深いクレバスの奥まで丸見えになった。
「見ちゃ嫌……」
俺の視線を、その中心に浴びているのが分かるのだろう、触っている訳でも無いのに、既に薄く膜を張ったように濡れているソコは、みるみる紅潮していく。深い襞の一つ一つは、愛花の震えるような呼吸に合わせ、息づくように大きくなっていき、折り重なるようにして隠れていた入り口は、蠢くように口を開き、とろりとした愛液を滲ませる。
指先に絡め取ると気持ちよさそうにトロトロと溢れるそれを、「自分で触ってみろ」と言ったら、愛花は思いきり「嫌だ」と拒否しやがった。しかも、「絶対、嫌」とか言いやがる。
世の中に、「絶対」なんてモンは、「絶対」にないのにな。
俺は薄く笑うと、誘うように滲み出ている愛花汁に指を浸した。
「あっ!」
途端に愛花の体が身悶える。
「脚を閉じるな」
鋭く言い放ち、愛花のソコを撫で上げてやる。ゆっくりと襞の一つ一つを絡め取るように撫でて行き、指で押し広げるようにして、深い谷間の先端にある小さな突起に、そっと触れる。
「あっ、……あっ!」
愛花が呻いた。
「脚を閉じるなって」
「はっ、はぁっ、いやっ!……ぁっ……」
俺の言葉なんか全く無視して喘ぎ声を上げる愛花のソコは、見つめられるだけで既に十分大きく硬くなっていたらしく、指の先でコリコリと軽く撫でてやるだけで、愛花の奥底からトロトロとしたいやらしい汁を溢れさせた。
「あっ、ああっ、嫌ぁ、お兄ちゃん……、駄目ぇ……」
Mの字に大きく股を開いたままで、荒い息を吐きながら愛花は顔を歪める。俺はその恍惚とした顔を眺めながら、もう片方の手を伸ばし、愛花の胸を掴んだ。
「あっ!」
ブラジャーの下で少し押し潰された形になっている胸は、それでも触り心地が良く、小さく突きだした乳首を弄ってやると、途端にそれは芯を持つように硬くなった。
「あっ、ああっ、やっ、お兄ちゃん……嫌っ……」
言葉とは裏腹に、乳首とクリトリスを弄れば弄るだけ愛花のいやらしい汁は溢れ出てくる。俺は、それを指でたっぷりと絡め取ると、愛花の首筋から胸元に掛けて擦り付けてやった。
「あっ、ああっ……」
その上を、ぬらぬらと舐めとるようにして舌を這わせると、愛花は放心したように息を漏らした。そのまま、丹念に乳房の方まで舐め上げ、ビクビクと疼くように勃っている乳首を口に含む。
「いっやぁ……ああっ……お兄ちゃん……、ああっ……」
片方の乳首を弄りながら、吸い付くように、むしゃぶりつくように舌の先で転がしてやると、俺の舌の動きに、愛花は何度も身を仰け反らせ体を震わせた。
「そんなに気持ちいいか、愛花」
大きく股を開いたままの愛花のソコから流れ出した、トロトロとした愛花汁は、いつのまにか白くてつるりとした尻を伝い、ソファに大きないやらしい染みを作っている。
「あ……、はぁ……、お兄ちゃん……」
もはや何を言われても聞こえてないらしい。
俺は微かに微笑むと、俺の言葉になんの反応を返すことなく、ただ恍惚とした顔をして喘いでいる愛花の体を抱き上げた。スカートを脱がしてやりながら、俺の方がソファに横になり、愛花に俺の体を跨がせる。
「あ、嫌……」
そうして、再び元気にそそり勃っている俺の太くて硬いモノを、ゆっくりと、俺の腹に滴る程濡れている愛花の深い谷間に沈めていく。
「あっ、ああっ……、やあっ!」
もうこれ以上奥に入りきらなくなるまで俺のモノが挿さり込むと、愛花は感極まった声を上げた。愛花の内側は熱く滾るようにビクビクと蠕動していて、ちょっときつい肉壁が奥底まで突き上げる俺のモノに絡みつく。
貫かれただけでイきそうな顔をした愛花の上半身が、ふらふらと俺の上に倒れ込みそうになった。俺は愛花の肩を掴んでその身を真っ直ぐに起こしてやりながら、初めはゆっくりと、そして徐々に激しく、腰を振る。