【夜に咲く花】-2
「お前は、その変態に、今から抱かれるんだ。楽しみだな、愛花」
にやりと笑ってやったら、愛花の顔が怯えたように歪んだ。
可愛い。思わず今すぐ抱きしめて押し倒したくなる程の可愛さだ。
「いいから、して見せろよ、愛花」
にやにやとにやけてしまいそうになるのを、ぐっと我慢して、口調を強め冷たい視線で見つめ続けていると、愛花は何事か口の中で呟いた後、俺の顔を一瞬物凄い顔して睨み付けてから、シャツの下に手を入れて、ブラジャーをゆっくりと持ち上げた。
可愛らしい柔らかな膨らみが、一瞬押し潰されたようになって、それから、きつく締められたブラの下から転がるように飛び出てきた。
小さいけれど形の良い胸の上で、不自然な位置に持ち上げられたブラは、実にいやらしい。
「やだ……、こんなの……」
俺の視線に、愛花は俯いてベソをかきだした。
手を伸ばして触っているわけでも無いのに、かなり感じてるようだ。ピンクの小さな乳首が、俺に向かって突き出すように硬く勃っている。
「触って欲しそうだな、愛花」
いやいやと愛花が首を振る。
そうか。
「じゃぁ、お前がしろ」
口元に笑みがこぼれてしまう。
何をさせられるのか解ったのだろう、愛花の体が、ぴくりと震えた。俺は愛花の目の前に歩み寄ると、顔を伏せたままの愛花の顎に手を掛け上を向かせた。
涙を湛える怯えた瞳に、俺が映っている。
「跪け」
にやりと笑った俺が、愛花の瞳の中から涙と一緒に滑り落ちた。崩れるようにして、愛花が俺の前に膝を折る。
良い子だ。
初めて愛花に俺のモノを咥えさせたあの夜から、もう何度も俺の股間に屈み込ませてきたのだ、やることは分かっている。
けれど、愛花はそれからどうするのか忘れてしまったかのように、俺の前に蹲ったまま動こうとしない。俺は、サラサラとした髪を梳くようにして顔を上げさせ、次の行動を促した。
もういい加減馴れても良いんじゃないかと思うのに、愛花は未だに、自分から俺のモノに触れようとしない。それは愛花にとって精一杯の抵抗なのかも知れないが、実に、無意味だ。
震える指先が、ジーパンのファスナーに触れた。俺のモノが、ピクリと敏感に反応する。ゆっくりと、ぎこちなく引き下ろされるファスナーの動きに合わせ、押し込められていた俺のモノが出口を求めてムクムクと大きくなっていくのが分かる。
可愛い妹が、今、自ら俺のモノを咥えようとしている。
このシュチエーション。
考えただけで、……も、出ちまいそうだぜ。
ゆっくりと、ゆっくりと引き下ろされるファスナーの動きに、もどかしさを通り過ぎて悶絶しそうに興奮する。
早くしろ。てか、自分でさっさと脱ぎ捨てて、とっとと咥えさせたい気がメチャメチャする。
そこをぐっと我慢して愛花の動きを見守っていると、ファスナーを下ろしていく愛花の指が、パンツの中で既にビンビンにそそり勃った俺のモノを、一瞬撫でた。
その途端、ぞくっとする程の快感が背筋を駆け上った。
いいぞ、愛花。
サラサラとした髪を、優しく撫でてやる。
ファスナーを開け放った愛花の指が、ジーパンのボタンへと伸びた。ちょっと苦戦してボタンを外し、ゆっくりと自ら開け放った俺のジーパンを掴んで引き下げていく。
そうして、俺の太く硬くそそり勃つモノを、パンツの中から引きずり出した。
可愛らしい愛花の小さな手に握られた俺のモノは、興奮していきり勃ち、恥ずかしいくらいにドクドクと激しく脈打っている。
愛花が俺を見上げた。その顔に、無言で頷いてやる。
ごくり。悲しげに目を伏せた愛花の喉が鳴った。ピンク色した可愛い唇が微かに開き、受け入れるように伸ばされた濡れた舌先が近づいてくる。
見下ろす俺の方が緊張しちまう一瞬だ。
「……」
愛花の唇が、軽く握りしめられた俺の先っぽに触れた。その途端、電流が流れたかと思う程、ビクッとする。俺は、思わず止めていた息を、愛花に気づかれないように静かに吐き出した。
つるりとした亀頭に、愛花の可愛らしい唇が吸い付くように被さり、そのままゆっくりと、俺の太くて硬いモノを口の中に沈み込ませていく。柔らかくて少し熱く湿った口の中の感触が、俺の先っぽから根元まで、ねっとりと絡みつき、ドクドクと血管の浮き出した俺のモノを刺激する。
「ふっ……んっ……」
根元まで俺のモノを咥え込んでしまうと、愛花は吐息を漏らした。熱い息が、そそり勃つ俺の付け根をくすぐる。
も、それだけで、イっちまいそうな程の快感が脳天へと駆け上がってくる。舌技を使っている訳でもない、ただ開いた唇の中に沈み込んでいくだけの行為なのに、愛花に咥えられていると思うだけで、腰が砕けそうになる程、気持ちいい。