秘めた極楽-9
9.
由貴の手が、ズボンの上から博史のペニスを掴んだ。
博史は、無言のまま由貴のスカートを捲くり上げ、パンティの脇から指を差し込んだ。
恥毛の下は、愛液が溢れている。
博史は疼く男根に我慢が出来ず、顔をパンティーに寄せると、愛液に濡れたパンティーを押し開け、舌先でクリトリスをくじった。
「あっあっ」
由貴が呻いて、博史の肉棒を扱いた。
博史は、しゃにむに顔を押し付け、クリトリスを吸った。
「あぁぁあぁっ〜〜もうだめぇ」
由貴がカクカクと腰を震わせて、固まった。
博史の男根が弾けて、生ぬるい液体が股間に流れた。
「初キッスでイッちゃたわ」
「由貴のおマンコ、おいしかった」
「大丈夫? 来る前にシャワーはしてきたけど」
「うん、由貴の匂いがして、好かったよ」
「ごめんなさいね」
「俺もイッちゃたよ」
「ズボン汚しちゃたわね」
「このままじゃあ帰れないな」
「うちに寄って行ってよ、子供たちは学校の近くにシェアしていて、今は私しかいないから」
由貴の家は、西部池袋線、桜台駅の近くにあった。
かつて練馬大根で有名だった畑地が、今は結構な住宅街になっている。
「この辺は都心に近くて、その割に閑静で住み易いのよ」
夫のいなくなった家は、由貴にはがらんとして寂しい場所になったに違いない。
「これ着てみて」
シャワー室に向かう博史に、由貴が男物のバスローブを手渡した。
「元ハズが濯物の中に忘れていったのよ、博史さん、よかったら使って?」
博史の背中を見送りながら、由貴は博史の脱ぎ捨てた下着を持って、ランドリー室に向かった。