秘めた極楽-8
8.
毎週金曜日はダンスの日だ。
由貴は、博史のリードにぴったりと付いてくるので踊り易い。由貴も博史のリードが好きだった。身も心も預けて、安心して付いていかれる。
「今日はいい曲が続きますねぇ」
「うん、DJに君の好きな曲を頼んでおいたんだ」
「道理で、いつもと違うと思ったわ」
「由貴さんは僕のパートナーだからね、大事にしないと・・・」
「本気でそう思っているの?」
由貴は乳房を、博史の胸板にむっちりと押し付けた。
博史も、背中に回した腕に力を加えた。
博史の股間の突起が腿に触った。博史が慌てて腰を引く。
こんなことが以前に何回もあった。
由貴は思い切って博史の耳元で囁いた。
「博史さん、あたしのこと、どう思う?」
「どうって、好きだよ」
「ねえ、あたしと付き合う気ない?」
「いいのかい?」
「色々考えてねえ〜〜〜博史さんは奥さんがいるけれど、あたしと付き合う気無い?世間では不倫といわれるけれど・・・姦通罪ってもう無いんでしょう?」
「それでいいのかい?」
「その方がいいの、もう結婚はしたくないの〜〜、博史さん好きだから、お互い今の生活を続けながら、時々愛し合うって言うの駄目?」
「それでよければ、俺も嬉しいよ」
「もう出ましょう?」
街路樹の木蔭に車は停めてあった。
博史が由貴の肩に手をかけると、由貴は吸い寄せられるように博史の胸に収まった。
むうぅっ
博史が唇を貪ると、紀子の舌が絡んできた。
すかさず博史の手が、由貴の胸に差し込まれた。
むっちりと張った乳房を揉みながら、乳首に指を伸ばす。
「したくなってきたわ」
「ここじゃむりだなあ、誰に見られるか分からない」