ミスから始まる地獄-3
トイレが限界だったこともあり、諦めた莉子は個室へと入り、カギを閉めようとする。
しかし、それはリーダーの手によって止められた。
「あ、あの……?」
「言ったでしょう、一人にするな、と。」
信じられなかった。リーダーは、目の前でオシッコをしろと言っているのだ。
「本気ですか……?」
莉子に男性経験はない。いや、あったとしても、こんな恥辱は耐えられないだろう。
「あなたの態度次第、なんですよ。」
そう言われると、莉子は覚悟を決めるしかなかった。
顔を伏せ、更には目も強くつむる。せめて顔だけは見られまいと。しかしこれを、後ほど莉子は強く後悔することになる。
キュロットのファスナーを下ろすと、震える手でゆっくりとショーツと共に太もも辺りまで下ろしていく。次第に見えてくる莉子の陰毛に、リーダーの荒くなった鼻息が聞こえてくる。
次に見えてくるもの、それは莉子の秘所だ。誰にも見られたことがない場所。それを、こんな卑劣な男に見せるのかと思うと、莉子は悲しくなってくる。
外気が莉子の秘所を撫でる。リーダーの鼻息が更に荒くなる。少し目を開けてみれば、うつむいた莉子の視界に、大きく膨らんだリーダーの股間が映る。
莉子は羞恥のあまり、息が詰まりそうだった。
しかし、トイレの限界は近い。諦めてキュロットを膝上まで下ろすと、便座へと座る。
リーダーの視線を感じる。誰かに見られてトイレをするなど、莉子の記憶にはないことだ。そのせいか、なかなかオシッコが出てこない。
それでも体は我慢の限界だったらしく、チョロチョロと出てくる。そして、それは次第に強くなり、最後にはプシャーッと言う大きな音を立てた。
莉子は顔が熱くなるのを止められなかった。こんな仕打ち、酷すぎる。泣きそうだった。
とにかく早くここから出ようと思い、トイレットペーパーを見ると、そこには空のロールしかなかった。
「紙、ないね。ここのトイレにはないみたいだから、そのままパンツ履くしかないんじゃないかな。」
それを聞いた莉子は、この人がやったんだと思った。いや、リーダーではないかもしれないが、この会社の誰かに間違いないだろう。
そう思ってしまうと、悔しさのあまりつい、リーダーを睨みつけたくなり顔を上げた。そして、莉子は信じられないものを見た。
「な、なに……してるんですか……。」
リーダーがいつの間にか小型のハンディカメラを手にしていたのだ。
「い、いつから……?」
「初めからだよ。ほら、浅野さんがやましいことをしていなかったという証拠を残してるんだ。」
「う、うそ……。」
「いい顔するね、浅野さんは。それにとても気持ち良さそうにオシッコをしてたね。」
「いや!やめてください!」
聞きたくないとばかりに、莉子は耳を押さえて頭を振る。
「それに、そんな趣味はなかったはずなんだけどな……浅野さんを見てたら、僕……。」
ごくりと、リーダーの唾を飲み込む音が聞こえてきた。身の危険を感じた莉子は、慌てて便座から立ち上がると、ショーツとキュロットを履き直す。
「あぁ、綺麗な色をしているね、浅野さんのは。」
それを聞いて、立ち上がったことで何を見られてしまったのかを理解する。急いで振り返り、排水レバーに手をかけた。その際、視界の端には琥珀色をした水が映る。
音を立てて流れていく水を見ながら、莉子は恥ずかしさのあまり死にそうだった。