運命の彼-1
「麻衣ちゃん、別れてくんない?」
「えっ…?」
藤澤麻衣恋に恋する18歳…またしても振られました。
「だから言ったでしょ!!麻衣!!アイツはやめときなって!!!」
キツーいお叱りを親友相田百合ちゃんに受ける…
「だってだって今回はね、こぉーなんてゆうかな?麻衣の心がこの人だっ!!って…感じた気がしたんだよ?百合ちゃーん…」
「はぁ?とにかくあんたは…もういいわ!!毎回のことで怒るのも疲れた。」
「百合ちゃん!!そんなに怒ったら綺麗な顔が台なしだよ?」
「一体誰が怒らしてんの?」
冷たい眼差しの百合ちゃん…
「ごめなさい。」
「大体ねぇあんたは顔で決めたりちょっと優しくされただけで惚れて…そんなことしてるからやられてポイなの!!わかってる?」
「百合ちゃん、サラリと酷いことゆうよね…ってか声大きいよ!!」
あたしは小さい頃本で赤い糸で結ばれている男の子と女の子の話を読んだことがある。
その時からこの歳になっても運命の赤い糸を信じていたんだ。バカだよね?
でもね、あなたと出会って毎日がキラキラ輝やいて見えたの。だからね?
運命の赤い糸が本当にあるならそれはきっと…
ねぇ?小指の赤い糸は切れることなくふたりを繋いでいますか?