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人妻強制自慰 彷徨う濡れ指
【熟女/人妻 官能小説】

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震える-1

「何なのよ、これ」
 通販サイトから送られてきた由紀子宛ての荷物。送り主は江理花だ。
 荷物を開くなり、彼女は反射的に電話を掛けていた。
『プレゼントよ。困ってるんじゃないかと思って』
「送られた方が困るわよ、こんな……」
『ローター』
「そ、それよ。主人に見られたらどうするのよ」
『見ないでしょ。昼間は居ないんだから』
 由紀子の夫は毎日帰宅が遅い。ましてや平日の昼間に家に居ることは無い。
『使い方、分かる?』
「説明書、無いんだけど」
『ぷ、くくく』
「わ、笑わないでよ」
『ごめーん。まあ、要するに、刺激の欲しい所に押し当てればいいのよ』
「刺激の欲しい所?」
『そ。それはどこ? とか訊かないでね。そこまで面倒見切れないから』
 由紀子は顔がカーっと赤くなるのを感じた。
『まあ、頑張ってねー』
「頑張るわ。いやホント、頑張らないとムリな気がするの」
『最初はそんなもんよ。誰だって抵抗あると思うよ、そういう物を使うのって』
「じゃ、江理花も最初は……」
『そうよ。でも今じゃあ、って、何言わすのよ』
「言わせてない、言わせてない」
『あはは! マジメなアドバイスを一つ。上から下、よ』
「上から下?」
『刺激する場所とか色々な順番』
「順番て、重要なの?」
『うん。例えば映画でいきなりクライマックス見せられても今一つ乗れないと思わない?』
「そうね、いろいろと前振りがあってこそのクライマックスよね」
『まあとにかく頑張り給え、由紀子くん。数をこなして経験を積むしかない世界だから。そのための協力は惜しまないからね』
「うん、ありがとう」
『それから。大変なことになってるのを正直に話してくれたの、すごく嬉しかったよ』
「江理花……」
『いつまでも友達だからね、私たち』
「うん」
『じゃ』
 電話を切ってリビングのソファーに深く座った由紀子は、しばらく江理花の余韻に浸った。耳の奥に彼女の声が残っている。
「いつまでも友達、か」
 自然に頬が緩んだ。
 由紀子は開封したばかりのローターを箱から取り出した。
 本体はピンクのシースルーでラグビーボール型。中に何やら機械が透けて見えている。大きさは軽く握って掌にちょうど収まるぐらい。白いケーブルが生えていて、反対側はリモコンに繋がっている。
 由紀子はリモコンの裏側の蓋を開けた。単四電池二本をセットするよう、イラストで説明されている。
 付属の電池を入れる時、手が震えて一つ落としてしまい、それはテーブルに当たって意外と大きな音を立てた。由紀子はビクっとして慌てて室内を見回した。他に誰も居るはずがないのに。
 スライド式スイッチには、切、1、2、3
の四段階の表示がある。由紀子は恐る恐る、スイッチを1に入れてみた。
 ビィイイ……。
 スイッチを入れると、それはあっけなく作動した。その振動は、1なのにかなり強くて、持っている手が痺れそうだった。
「意外と強いのね。でも、ただ震えるだけの物のようなんだけど」
 由紀子は1で振動中のローターを、しばらく見つめた後、部屋着のシルク地ワンピースの上から右乳首にそっと触れさせてみた。ブラはしていない。
 ビィイイン……。
「ぐ……」
 ムズ、っとした感触が先端から胸の奥へと響き、あやうくローターを落としそうになった。夫に舐められた時とは全然違う刺激だ。経験の無い感覚に、彼女は戸惑った。
「な、何なの、これ」
 由紀子はもう一度乳首に触れさせて、押し当てる力を少し強めてみた。
 ビィイイ……。
「うぅ……」
 さっきよりも強くなった刺激に、由紀子は思わず胸を引いた。
「これ程の物だなんて」
 シルクの部屋着の布から乳首がツンと飛び出している。ローターが彼女の体にある種の影響を与えたのは間違いない。
 胸の奥へと問答無用に快感を響かせるローターに少し恐怖を感じた由紀子は、それをじっと見つめた。
「服の上からでこんなに感じるんだったら、直接触れたりしたらいったいどうなってしまうんだろう」
 由紀子は布の上からでもはっきり分かるぐらいに固くなってしまった乳首を見つめた。そしてゆったりと開いた部屋着の胸元から中へとローターを差し入れた。
 スイッチを切った状態で軽く触れさせてみた。それだけで乳首はジンとした感触を発した。そこは既に十分に温まっているのだ。
 由紀子はリモコンのスイッチを入れようとした。でもなかなか決心がつかない。触れただけで感じてしまう状態になっている乳首に強い振動を与えたりしたらいったいどうなってしまうのか。そう考えると怖くてスイッチを入れられないのだ。
 だが、それと同時にある種の疼きにも似た欲求と好奇心が彼女の指先に力を込めさせ、ついにスイッチは入れられた。
 ビィイイ……。
「はうぅ……」
 それは彼女の予想をはるかに上回っていた。乳首の先端を弾き飛ばされるようなその振動に由紀子の乳首は悲鳴を上げ、それは胸の奥の奥へとジーンと快感を染み渡らせた。
「こ、こんなに……こんなに気持ちいいんだ、これって」
 由紀子は自分の下腹部に視線を投げた。
「乳首でこんなに凄いんだったら……」
 掌に収まる、ちっちゃくて可愛らしいピンクのローター。ただ振動するだけのこのシンプルな道具は、信じられない様な快感を乳首に与えてくれる。ならば、もしも下腹部の最も敏感なエリアに使用したら。
 そう考えただけで由紀子の股間に疼きが走り、潤いが滲み出た。
「するの? 本当に。こんなところにこんな危険なものを押し当てるというの?」
 彼女は躊躇した。


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