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Queen Celes
【二次創作 官能小説】

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Requiem〜後編〜-1

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いとしの あなたは
とおいところへ?
いろあせぬ とわのあい
ちかったばかりに

かなしい ときにも
つらいときにも
そらにふる あのほしを
あなたとおもい

のぞまぬ ちぎりを
かわすのですか?
どうすれば? ねえあなた?
ことばをまつ

ありがとう わたしの
あいするひとよ
いちどでも このおもい
ゆれたわたしに

しずかに やさしく
こたえてくれて
いつまでも いつまでも
あなたをまつ──────












─────懐かしい歌詞だった。
堪らなく歌いたい衝動にかられ、
セリスの口から思わず発せられた思い出の歌。

世界崩壊直前、
オペラ座におけるセリス一世一代の大芝居。
女優マリアの代役として必死に練習し、周囲の者にも本物以上だと絶賛された歌声を発揮することができた。

おかけでマリアを狙うセッツァーを騙すことに成功したのだが。






────あの時以来、セリスは再び歌声を披露したことがなかった。
歌詞自体は記憶の隅にしっかりと根付いていたのだが、あえて歌おうという気になることなく今日まで来ていたのだ。




(それが、よりによって・・・・・今日なんてね)




当のセリス自身が戸惑っていたのだ。

無理もない。

昨晩セリスは引き寄せられるように、
セッツァーのいるファルコン号の談話室に足を運び、
そこでセッツァーからセリスに対する告白を受け、
そのまま欲望の赴くままにセッツァーと1つになり、そのまま意識を失うまで愛を交わしたのだった。



セリスが目覚めた時、彼女は自分がファルコン号に用意された自分の部屋のベットの中にいることを認識した。

自分が身に付けていたショーツやスリップは室内になく、
薄紫のナイトガウンが畳んだ状態で枕元に置かれていた。


恐らく昨夜の内にセッツァーがセリスの裸体をここまで運んだのだろう。

セリスは自分が何も身にまとっていないことに、今更ながら恥ずかしさを覚えていた。


かたやセッツァー自身は談話室に戻ったのか、室内にその姿は見あたらない。


窓の方に目をやるとカーテンの向こう側がうっすらと明るくなってきていた。






───そしてセリスが沸き起こる衝動のままに懐かしい歌詞を口にしたのは、

彼女がベットから起き上がり、ナイトガウンを身にまとってからカーテンを開け、
窓の向こうに広がる水平線に太陽がほんの少し顔を出したのを目にした時だった。



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