Requiem〜後編〜-20
セリスの腰に両手を添えるや、
自らの腰の動きをより早くより前へねじ込むように。
星明かりの下に照らし出されたセリスの身体も前後に大きく揺れ、
目の前のガラスに添えた両手に力を込めながら、
セリスはガラスに映る自らの表情と向き合うことになる。
絶頂目前、
肌を赤くし汗をにじませながら押し寄せる“背徳の快楽”に身を委ねつつ目を潤ませ、
半開きの唇から小さな喘ぎを発し続けている自らの姿を。
(このまま・・・このまま城に戻れなければ・・・・・こうして2人きりで、ずっと――――――)
そして、
“その時”が漸く訪れる。
―――パンパンパンパン・・・・・
「うっ・・・くうっ!!」
「・・・あ、ぁ、アア―――ッ!!!!!」
―――ドクゥッッ!!
自分の身体の奥に熱い液が吐き出され、それが広がっていく感触を実感しつつ、
歓喜の声とともに身体を小刻みに震わせながら目の前の窓際に崩れ落ちるセリス。
―――ズル・・・・・・・
先程までぴったり密着していたセッツァーの肉棒が名残惜しそうにセリスの“薔薇”から抜け落ちる。
その音が妙に生々しかった。