Requiem〜後編〜-17
───ズニュゥッ、ズプッ、ズリュッ・・・・・
「ア・・・・・あっ・・・・・・」
「墓参りの最中も・・・ずっとセリスのことを思い浮かべていた。
その下着や装飾品を身につけたお前のことを。
・・・いや、違うな。お前の裸のことばかりが頭をよぎるんだ」
実質的に裸同然の身体を背後から突かれるセリス。
そのゆっくりとした動きに合わせた甘い喘ぎをもらす彼女の背後から、
夜の闇の中に溶け込んで姿の見えないセッツァーの声が続いていく。
―――ズッッ、ズプッ、ズッ・・・・・
「用意していた下着や飾りはもともと亡きダリルに着てもらおうと思って以前注文していたものだ。
結局彼女の死の為にその機会を失っていたんだが。あいつならよくに似合うんじゃないかってな・・・・・」
「ぁああ・・・ダリルさん、へ・・・・?」
「ああ・・・・だが注文の甲斐はあった。
ある意味ダリルより素晴らしいお前が身に付けてくれたからな・・・・」
「そ、そんな・・・ダリルさん、よりも、だなんて・・・」
「本当だ・・・後ろから見下ろすお前のの無駄のない背姿・・・ダリルや他の女にはない素晴らしさだ」
「そんな・・・・ぁっ!!」
男女の関係はなく、ライバルでしかないと聞いていたセッツァーの意外な願望。もしかしたらセッツァーはダリルを心のどこかで1人の女性として受け入れようとしていたかもしれない。
今となっては確認する術もないが。