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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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一夜明けて-5

星司への恋慕の想いを抱きつつも、それが叶わないことを痛感していた陽子は、過去、言い寄る男と積極的に付き合ったこともあった。しかし、幾度と繰り返しても、星司を忘れさせる男には巡り会えなかった。

『姉ちゃんから聞いたけど、陽子さん、また別れたんだって?』

悠子の家に遊びに来た陽子に雄一が苦言を呈した。

『うっさいなあ。雄ちゃんには関係ないでしょ』

親友の悠子の家にはよく出入りをしていたため、その都度雄一とも顔を合わしていた。また、雄一も兄のように慕う星司に会うために、よく各務家にも顔を覗かせていた。陽子にとって可愛い弟ができたような感覚だった。

その雄一を男として意識するようになったのは、星司と悠子が駆け落ちをした時だった。雄一には申し訳なく思ったが寂しさに堪えれずに抱いて貰った。

それは寂しさを忘れるための1回だけの行為、2人は直ぐに日常に戻った。しかし、陽子の心の中は以前には戻れなかった。時折、様子を見に来る雄一の優しさが、さらに陽子の心をざわつかせた。しかし、真っ直ぐな雄一に、自分の想いを知られる訳にはいかなかった。陽子もまた、雄一のことを考えてその想いを封印し続けていたのだ。

星司は雄一の想いを当然知っていたが、雄一の隠そうとする決意を踏みにじることはしなかった。また、各務家に復帰後には陽子の想いも知ったが、こちらも、自分にだけには言われたくないだろうと判断して、敢えて触れなかった。

−どうして教えてあげないのよ。心を読むだけで終わってたら、何のための能力なのよ。ホント、男ってやつは−

昨日、そのことを悠子にこっぴどく詰られた星司は、悠子の指示に従うことにした。星司が陽子と雄一の想いを知りながら、昨晩から陽子を抱き続けたのも悠子の考えだった。

−まずは、貯まりに貯まった星司くんへの想いを整理させましょう。とことんまで突き詰めてあげたら落ち着く子だから。情報解析のスペシャリストは、後はどうすればいいかわかるはずよ−

事情を知った優子も積極的に協力することにした。

−でも、これと悠子さんが一晩中オナニーしたことと関係あるんですか?−

−うふふ−

−何が『うふふ』ですか!本当に【ど淫乱悠子】なんだから−

2人が心の中でやりあい、星司は、自分が変だと泣いている陽子を静かに見守っていた。そして雄一は…

「変じゃないよ…」

陽子に向かってポツリと言った。

「だって変でしょ」

陽子の気の強さがそう返した。しかし、雄一は昔からその強さの裏に気づいていた。

「変…じゃないこともないか。でも変でもいいよ。オレ、そんな陽子さんが好きだよ。昔から」

まず雄一から素直になった。

「本当なの…」

俄に信じられないことだったが…。

「うそじゃないって」「本当だ」「本当のことよ− −本当だってば」

雄一が頷き、続いて3人が肯定した。

「あ、あたしなんかでいいの?結構年上だよ」

それでも陽子は躊躇していた。

「ああん、焦れったい!素直になりなさいよ!あんたがくっ付けないと、あたしと星司さんがすんなりと結婚できなでしょ− −あら、優子ちゃんたら逆プロポーズしちゃった。ほら、星司くんも笑ってないで、何とか言いなよ」

「わ、わかった。陽子、情報解析のスペシャリストだったら、今の陽子にとって何が一番かわかるだろ」

「もう!それって、あたしが星司くんに言った言葉じゃないのよ」

悠子が呆れて詰った。

「で、どうなんですか?早く言っちゃえば楽になりますよ」

優子が促した。


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