Requiem〜前編〜-22
────グッチュ、グッチュ、グッチュ、グッチュ・・・・
「あ、あ、あ、あっ・・・・・」
溢れ出る蜜と絡み合うことで、
律動のテンポが激しく早くなっていく。
期せずして互いの快感が最高点に達しようとしている証だった。
「く・・・・セリス・・・・もう」
「あっ、アっ、あっ・・・・ぁあっ、セッツァーッ・・・・」
「お前の・・・・中に・・・・俺を
」
「いい・・・きて・・・きてっ!!」
絡み合う互いの腰とセリスの両足に一瞬力が込められ、
「・・・・ああぅぅっ!!!」
背骨を伝ってくる電流のような1本の刺激がセリスを貫き、
思わずセリスは後ろにのけ反り弓なりになる。瞬間セッツァーの背中に回されていたセリスの指がそのまま彼の傷だらけの肉体に食い込んでいた。
そして一瞬遅れる形でセッツァーの肉棒がセリスの奥の奥を突き込まれ、
セッツァーの滾る白濁液が勢いよくセリスの中に噴き出した。
「く、くゥッ!!」
────ビュビュルルッ、ビュビュッ・・・・・・
「ぁはアッ・・・あァアア───ッッッ!!!!!!」
一瞬の身体の強張りが過ぎ去っていく中、
夜気の中に発し続けてきた互いの熱を確かめ合うかのように、
2人はゆっくりと互いを抱き締める。
倒れ込む形のセッツァーの頭を左肩口に受け止めながら、
意識を失っていくセリスの視界に満天の星空、
そして辺りを漂う無数の蛍の青白い光がその輝きを増したかのように映った。
まるでセリス達の熱い情交に感応しているかのように───────
────後編に続く