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痛みを抱いて生きる君へ
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痛みを抱いて生きる君へ-1

痛い。
なぜだろう。
気がつけば下ばかり俯いて歩いていた。

進むこと、戻ることできない。
この感情はなんだろ。
黒くて湿ったモノがひっかかって出てこない。
期待に応えなきゃ。
キタイに応えなきゃ。

でも誰のために。
何のために。
本当は誰かのためなんかじゃない。
自分を守もるため、傷つかないため。
痛みを避けるため。
だから苦しいのかな。

壁もなく、障害もなく迷いもつまらない期待も夢もなきゃよかったのに。
何を望む。

大切なモノいっぱいある。
君もこれからも過去も。
一番見えないのは自分自身。
わからない。
カタチのない迷いが
影のようについてきて離れない。
決められたルールも物質社会も約束も
必要ない。
自由は束縛の中にしかないと気付いた。
動物園の檻の中にある自由。
従うことで平和があるなら。
飼い馴らされてしまったのか。
いつのまにか飼い馴らされて吠えることも噛み付くことすらできなくなった。
心の中の獣に首輪を自らつけてしまった。
大地を駆け回ることも、まだ見たことのない可能性を信じることもない。
「ない」じゃなくて
「しない」だけなのに。

会社に理性に飼われて、段々弱くなってしまった。
何のために働く。
何のために耐える。
隠す。
強がる。
疲れる。
ナンノタメニ。

平坦を望むことに意味があるの。
会社の犬で終わる人生は始まってますか。
「あなたの人生は始まってますか?」
そしてそれは本当にあなたの人生ですか。

 

気付いてるんだろ。
始まってなんかいない。

そっと空を見上げる。
きれいな星が煌めいてる。
踏み出してみる。
そっと。
でも
力強く。
自分の足で。


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