現実の世界では-7
雄一は立ち上がって、しがみつく女体を振り下ろそうとしたが、それがまるまる駅弁スタイルになったのだ。
「あああん、そう、そんな感じで、うん、あうん」
「はあ?」
呆れた雄一が悠子をマットの上に下ろそうとしたが、ふと思い留まった。
「ふう。仕方がないなあ」
今まで良いことのなかった姉の我が儘を少しくらい聞いてもいいかなと思ったのだ。
しかしそれは表の言い訳で、本当のところは優子のヒーリング効果でイキリ勃ったモノが女体を求めて仕方がなかったのだ。
それに実際に抱いている女体は優子だから、優子だと思えばいいだけだ。雄一はしがみつく悠子の尻を抱えると、そのまま駅弁スタイルで腰を上下に振り始めた。
「あん、嬉しいっ、あん、あん」
おかしなモノで、悠子の喘ぎ声を聞いている内に、背徳感による効果で優子を抱いている時以上に興奮していることに気づいた。
「姉ちゃん、姉ちゃん」
それを口にすると、興奮した悠子の乱れ方が激しくなり、それに応えるように肉棒を締め付けてきたのだ。
「ああん、雄一、気持ちいいよお」
お互いに呼び合う2人の行為は激しさを増していった。
予備車両で、精神的に疲れた美咲を寝かしつけた由香里も車両に戻ってきた。
「うっわ。遂にこの2人やったのね」
双子の行為に興奮した由香里だったが、しばらく車両を離れていた冷静さで直ぐに本来の目的を思い出した。由香里は陽子の代わりに直ぐに周囲のプレイヤーに指示を出した。
「ほら、今日の主役はこの3人のターゲットでしょ。終点まできっちり犯してあげなきゃ」
由香里の言葉を受けて、異常体験を目の当たりにして、心ここに非ずだったプレイヤー達もそれを思い出した。改めてターゲットに目を移したプレイヤーがその女体に群がった。興奮したプレイヤー達は、いつもより激しく女体を求めた。
「いやああああ」
悲鳴をあげる女達を見ながら、由香里は満足げな笑みを浮かべた。続けてお楽しみ中の陽子の代わりに運行時間をチェックしたが、後は特にすることはない。
ふと横を見ると、今回は乗車駅の担当のため、手の空いている宮本と目が合った。
何故か運命的なモノを感じた由香里は、妖しく微笑みながらスカートを捲り上げた。
「うふふ、宮本さん、おまんこ空いてるんですけど使います?」
普段から下着を穿かない由香里の割れ目から、興奮の証が溢れて内ももまで濡らしていた。
こうして【痴漢専用車両】は紆余曲折を経つつも、嬌声と悲鳴をあげながら本来の目的をなんとか果たして終着駅に着いたのだった。
門限のある優子は、雄一が運転する車に家まで送られた。その車には陽子と星司が同乗していて、家に着くまでの5人は色んな話しに華を咲かせた。