ママと私のキモチ-2
次の日のお昼休み、私はふだん人が来ない 特別教室の階段に腰かけて、同級生のひでかと 昨日のママと先輩について話していた。
「ふむふむ、うかがいましたよ……」
ひでかはなぜか 私のヒザを枕にして話を聞いていた。
「母親が娘の目の前で、他の女の子に寝とられる。そんな光景見せられてはたまりませんなぁー。」
「……ママの事だから、いやらしいプレイじゃないことはわかってるんだけど、何か悔しいのよ。
たぶん私が同じように ママの胸に触ったら、ママは怒るに決まってるのよ。」
「そうでしょうなぁー……ワタクシ ひでかの母親も、子ども相手のカウンセラーしてますけれど、実の娘のワタクシよりも、相談相手の少女たちの心情の方を理解してる感じがしますなぁー。」
「私たちは、儲けにならない女の子だもんね……」
「それが商売人の娘のサダメですよ。たとえばワタクシの母親の目の前のガケっぷちに、ワタクシと相談者の女の子の二人が落ちそうになっていて、どちらか一人しか助けられないとなったら、母親は絶対 相談者の女の子を選びますよ。」
(……………)
「実の娘を犠牲にしたとなったら、みんなから同情されるでしょうけど、実の娘の方を助けたとなったら、すべてのお客さんを敵にまわすことになりますからねぇー。」
「……そうね。ほんと、そうなりそうね……って、ひでか 何してるのよ!」
ひでかは うつ伏せになって、私のスカートに顔を押しあてていた。
「いやぁー、変な意味でなく、りえすチャンの ここの匂いは癒されますなぁー。」
「何よ、ひでかって『匂いフェチ』なの。恥ずかしいなぁ……」
そう言いながらも私は、私のスカートに顔を押しあてる ひでかの後頭部をなでなでして 好きなようにさせてた。