第四話-1
「許してほしいのなら、こんどはちょっと恥ずかしい思いをしてもらおうか。」
僕のさらなる折檻の宣言に、怯えた目を伏せながら、彼女は弱弱しくうなずく。
いままで、閉めていた障子を開け、目の前に見えた庭を指して僕は彼女に言った。
「今度は、こっちが調教場だぞ。出ろよ。」
「えっ…そんな…恥ずかしい…。」
そう言って尻ごみするところに、再び鞭をくれてやった。
「あっ ああっ」
彼女は短い叫びを上げる。
「早く出ないと、またお仕置きだぞ。」
そう言ってやると、彼女はこんどは従順に庭に降り、再び膝を立てた四つ足のポーズを取った。
「そうそう。それでいいんだよ。」
「はい…。」
そう言うと。僕がリードを引くと、さきほどと同じく、歩みを始めた。
「どうだい? 素っ裸でお外に出た気分は?」
「もう…本当に恥ずかしい…。」
「それもこんな格好でね。でかいケツプリプリさせて、どうしようもない変態お嬢様だね。君は。」
「ああ…言わないで…。」
僕が言葉でこう責めると、彼女は羞恥心の塊になったようだ。
舌を向いたまま、ゆっくりと、まさしくメス犬のように歩く。
最高の気分だな、そう思って庭の中を歩いていたが、彼女は急に歩みを止めてうずくまった。
「もう、ダメです。足がガクガクで…。」
なんだよ、もうダメなのか。
また鞭を食らわそうか、と思ったが、今度は違う趣向で虐めてやろうと思った。