覚醒-1
優里はAの前に立っていた。
A『一日に二度も来るなど、お前が初めてだ。』
優里『・・・・・・』
優里は言葉が出なかった。でも後戻りをするつもりはなかった。
A『まあ良い。お前は客を呼ぶ。』
口には出さないが、Aは薄々気が付いていた。
優里がなぜ再びこの部屋を訪れてきたのかを。
Aの撮影が始められ、優里は再び男によってブラジャーを外され、パンティーを脱がされた。
お約束のようなこの行為に、優里は慣れ始めている自分が少し怖くもあった。
優里の肉眼では見えていないが、そんな自分の姿を
モニター越しに見ている者が無数にいるのだ。
それを思うと一瞬逃げ出したくもなるが、
情けないことに自分が手にしている報酬はそんな彼らのおかげでもある。
優里は自分に言い聞かせていた。
優里は男の行為がいつもと違うと感じていた。
優里は性器を撮影され、バイブの挿入が始まるのがいつものパターンだった。
しかし男は執拗に優里の性器を愛撫し続けた。
優里はその刺激に膣を濡らし、その姿を撮影された。
優里『・・・ぅぅう・・・ぁぁあっ・・・』
快感の中にいながらも、優里はどうきっかけをつくれば良いのかを考えていた。
そんな時に、性器を愛撫する男の指が止まった。
このまま黙っていれば、いつものような行為が続けられ
この日も終わってしまうと思っていた矢先だった。
男は一度優里に背を向けると、それはあっと言う間のことだった。
その場で男は下半身の全てを脱ぎ捨てたのだ。
男はゆっくりと優里の方に身体を向けた。
優里は男の下半身に目線を向けてしまっていた。
男のペニスは激しく勃起していて、その亀頭はまるで優里を狙っているようにも見えた。
優里は焦りを隠せなかった。
A『舐めろ。』
そんな優里に向けて、Aが一言告げた。
男はゆっくりと優里に近付き、勃起したペニスを顔に近付けた。
そして優里の目の前に男のペニスが立ちはだかると
優里は目を背けてしまった。
A『もう一度言う。舐めろ。』
そんな優里を追い込むように、Aは再び告げた。
優里はこんな状況に置かれているにも関わらず
この時、冷静にもこの状況を理解しようとしていた。
なぜこの男はいつもと違って、執拗に優里の性器を愛撫していたのか。
男のペニスに口をあてるなど、今の優里がすぐに受け入れる訳はなかった。
Aがいつも言うセリフ。断れば犯す。
優里は悟った。Aはなぜ自分がここに戻ってきたのかを気付いている。
だからこの状況を作り出した。
優里『・・・ぃ・・・や・・・』
優里は自然とセリフが口から出ていた。
A『聞こえないな。』
優里『・・・ぃ・・・いやっ!・・・絶対にイヤッ!・・・』
優里は声を上げると、目の前の男のペニスを手で弾いた。
その時だった。
カメラを構えているAの口元に一瞬笑みが浮かぶ姿を優里は目にした。
A『犯れ。』
Aの一言により、目の前の男は優里に迫り寄った。
もう一人の男によってフロアにはシーツが敷かれると
優里はそこに仰向けにさせられた。
その間に男はペニスにコンドームを着けると
すぐに優里の前に座り、ペニスを優里の膣へあてがった。
優里は覚悟をした。もう戻る事は出来ないと。
一方でサイトのメンバー間ではこの時騒ぎが起きていた。
『優里が落ちた!』
『優里がセックス始めるぞ!』
『一日二度目でまさかのセックス!』
『女子高生優里、ついに落ちる!』
『ついに優里のセックスが観れる!』
この時の反響は凄まじいものだった。