依存-1
あれから1ヶ月の月日が経ち、優里はAの元へ訪れるようになった。
ある時、再び優里は恵美とAの部屋ですれ違った。
恵美『下で待ってるね。』
すれ違う時に恵美は優里に伝えた。
優里はAの部屋でいつものように行為を終えると報酬を受け取った。
Aは少しずつではあるが、行為を過激なものにしていき
優里に与える報酬額も少しずつ上げていた。
A『お前は俺の元に客を呼ぶ。』
Aらしいセリフだった。
優里がマンションのエントランスへ向かうと、そこに恵美はいた。
恵美『少し話さない?』
優里『・・・うん・・・』
恵美は優里と同い歳だった。
Aは自分の足で少女達を探しているため、管理している女子高生達は
誰を見ても容姿は文句の付け所がないぐらいに完璧だった。
2人はカフェで話をした。
優里も恵美には聞きたいことがあった。
恵美『私も・・・突然連れ去られたの。たぶん、ここにいる子はみんなそうだと思う。』
恵美も優里と同じく、ある日を境に人生が変わった1人だった。
優里『・・・あの・・・いつも部屋でしてる・・・あれって・・・その・・・』
恵美『セックス?』
優里『・・・えっ!・・・ぅ・・・うん・・・いつから・・・なの?・・・』
恵美『私は・・・最初から。』
優里は恵美の応えに呆然とした。
恵美『私はね・・・あの人に抵抗したの。本当に嫌だったから。』
優里『・・・それで・・・おそわれたの?・・・』
恵美は無言で頷いた。
優里『・・・じゃあ・・・その・・・初体験は・・・』
恵美『あの部屋にいる男。・・・もちろん悔しかったよ。全て奪われた気がした。』
優里『・・・でも・・・やっぱり・・・お金?・・・』
恵美は再び無言で頷いた。
恵美『この間も言ったけど、避妊はしてるよ。あの人もそれだけは許してくれた。』
優里『・・・あの・・・聞いても・・・良い?・・・』
恵美『私があの人からいくらもらってるか?』
優里は恵美の鋭さに驚きを隠せなかった。
そして、恵美の口から出たAの報酬額を聞くと、優里は開いた口が塞がらなかった。
恵美『今日で7回目だから・・・なんか凄いよね。』
恵美は優里に苦笑いをして見せた。
恵美はAの元に通う回数も優里を上回っていた。
彼女は身を捧げる代償に与えられる報酬に完全に依存していた。
優里もその状態に片足を踏み入れていることを感じていた。
『続けてはいけないんだ』
そう自分に言い聞かせるしかなかった。
しかし、人というものはそう賢くは出来ていない。
快楽というものは様々なものが含まれるが
それは一度味わい経験してしまうと、後に戻ることは困難を極める。
優里はそれから少しの間、Aの元へは近づかないようにしていたが、
やはり少女の脳裏からあの場所が離れることはなかった。
優里は再びAのマンションを訪れ、辱められた。
Aは彼女達の制服を完全に脱がすことはなかった。
彼はリアルな彼女達の姿をメンバーに伝え、彼らもそれを求めていた。
優里はAの管理している女子高生達の中でも、評判が良かった。
恵美のように交わる行為を含むものについては別世界の評価となるが
優里の続けている行為からすれば、素晴らしい評価だった。
優里は容姿端麗はもちろん、透明感のある少女だった。
とてもこのような行為をするとは思えない雰囲気を放ち、
彼女の持って生まれた表情や仕草が、メンバーの心を捉えているのだろう。
そして、優里は透き通るような色白の肌と、程よく成長した乳房、
そしてピンク色に輝く美しい女性器を持ち合わせていた。
Aはそんな優里の特徴を確実に捉え、メンバーに提供していた。