第5話 特急のトイレで茶髪女子高生を味わう-5
喘ぎ声を漏らして快感を露わにしつつ、摩耶はうっとりした視線で涌井を見詰めて来た。さっきまでの、上目遣いの睨み付けるような視線とは、まるで別人だ。あどけなく甘えたな少女の瞳が、涌井に快感を訴えている。
「気持ち良いのか?」
「イイ・・あはぁあっ・・イイの・・すごいの・・あぁあ、イッちゃうっ!あぁ、ああぁっ、イクッ、イクッ、ああはぁああぁぁああぁぁっ!」
絶頂、のけ反り、S字、乳房ボッコン。鬼頭の感触だけでなく、視覚でも摩耶を愉しむ涌井。熱く火照り、汗ばんでいる摩耶は、その汗の蒸気で、ヨレヨレのブラウスにたっぷりと染み込み濃縮されているフェロモン含みの体臭を浮き上がらせ、沸き立たせた。鼻腔へと運ばれてくる。若い肢体の放つ艶めかしいツーンとした香りも、涌井は愉しんだ。
摩耶の腰振りが、勢いを増して来た。勢いよく腰を振れば、大きくは無い摩耶の乳房もある程度は揺れる。乳房が揺れれば、そこの皮膚をしっとりと湿らせている汗が気化したものも、より勢いよく撒き散らされる。ブラウスに染み込んだ体臭を伴って、湧き上がって来る。
摩耶の乳房の周囲には、ムンムンとした香しく匂い立つ空気が満ちている。ヨレヨレのブラウスが、怪しげな色の蒸気に霞《かす》んで見える気がする程だ。
汗の蒸気に染められ、上下に揺れるブラウス越しの摩耶の乳房を、涌井は鑑賞した。見られているのを意識してか、摩耶は両腕で乳房を中央に寄せ、懸命に立体感を強調して見せている。奴隷と化した彼女は、涌井に性的な興奮を提供する事に、心血を注ぎつつあるのだ。自身の肢体を、是非心行くまでご堪能頂きたい。そんな心境になっているのだ。
寄せられ、より高くボッコンと突き出した乳房が、腰のスィングに煽られてボヨンボヨンと揺れる。ブラウスの中で暴れて、香りを撒き散らしている。ムンムンとした空気が、その濃度を高めていく。裸に剥くよりも、こっちの方がエロティックだと涌井は思った。露出しないままの女子高生の乳房を愉しみ続けようと、涌井は決めた。
うっとりとした瞳。緩んだ口元。快感が露わになった摩耶の表情も見た。幼く愛らしく、艶めかしい。涎が大きな滴《しずく》を作り、口角から零れ落ちて顎を伝って行く。それが顎からも落下すると、その下でムンムンしながらポヨンポヨンしている乳房に落ちかかる。その更に下では、ヴァギナがペニスをクチョッ、クチョッ、と音を立てて摩擦している。
「もう、入れたいか?」
「はい。」
迷いもためらいも感じさせない、素直な態度で本番も受け入れる摩耶だ。立ったままの対面位という、余り普通ではない交わり方だが、摩耶は上手くペニスをヴァギナの中へと導いて見せた。慣れていると感じさせる程スムーズではないが、それなりに経験を重ねた女の所作だ。
「んぁああ、あぁはぁあ・・」
ペニスの挿入の刺激に喘ぐ摩耶に、涌井は問いかけた。
「何人目だ。ここに入れるのは。」
「ああ・・分からない。んはぁ・・10人・・くらい・・あぁぁあ。」
「全部、援交か?」
「ああ・・あぁぁ・・はい・・あぁあ。」
快感に喘ぎながら、素直に、質問に答える摩耶だが、心の片隅ではそれを恥じているようにも見えた。涌井との行為に快感を覚えれば覚える程、小遣い稼ぎの為にどこぞの小汚いオッサンに処女をくれてやり、若いカラダを味わわせてやった事が、馬鹿げた事に思えて来ているのかもしれない。
懸命に腰を振り、快感を貪り、涌井にも快感を与えようと奮闘する摩耶は、なにやら、これまで失って来たものを取り返そうとでもしているような雰囲気を醸している。
「ああぁ・・はぁああ・・あっあっあっイクッ・・ああはぁああぁぁああぁぁっ!」
絶頂し、一瞬腰振りを緩めた摩耶だが、その余韻から回復すると、すかさず腰振りを再開した。一度や二度の絶頂では取り返せない何かが、摩耶にはあるようだ。
「ああぁぁっ、あぁぁああっ、イイ・・気持ちイイ・・ねぇ・・気持ちイイ?」
「ああ、良いぜ、良い具合だ。」
「良かった・・ああはぁ・・すごい・・気持ちイイ・・イイ、イイ、イックぅううぅぅうっ!」
その後も、摩耶は立て続けに絶頂を繰り返した。本日何度目かの絶頂祭りだ。今回は陽子主導ではなく、自分自身で主導したものだ。
「バックでも、ヤろうぜ。」
「はい。」
茶髪とヨレヨレのブラウスとは不釣り合いな、素直すぎる返事と共に、摩耶は涌井に背中を向けた。直角に近い程身体を前に曲げての前傾姿勢をとり、尻をグイっと突き出すと、スカートの布地は股を覆い尽くせなくなる。それが、阿呆の短さのスカートだ。
普段はそこから、誰彼《だれかれ》構わずパンティーを見せびらかして来た摩耶だが、今は涌井に、ヴァギナと閘門をあけっぴろげにしている。見られることに、喜びすら感じている。性器をじっくり鑑賞される事は、奴隷には無上の喜びなのだ。
涌井のペニスが突入した。立った状態での体面位よりも、ヴァギナを奥深くにまで抉《えぐ》る事が出来る体位だ。内部の肉壁を押し分けてペニスが入り込んで来る感触や、前後への動きを繰り返すペニスがヴァギナの肉壁との間に摩擦刺激を生み出す感触を、摩耶はじっくりと味わう事が出来た。
ペニスの生温かい体温も伝わって来る。自分が分泌した液が、摩擦刺激に絶妙なぬめりを添えている事も分かる。こんな快感を味わえるのがセックスなら、今まで自分は、何をして来たのだろう。そんな想いを心底にわだかまらせつつ、涌井のピストンによって、摩耶は何度も絶頂へと打ち上げられた。
秒刻みで絶頂を繰り返す。特急のけたたましい走行音を幸いに、絶叫の喘ぎをあげまくる。涎も愛液も、止めども無くダラダラと顎や内股を流れ下り、ポタポタポタポタと床を打つ。