【バレンタインチョコレート☆妹味】-2
「お前なぁ……」
「ああっ?!」
何か文句の一つも言ってやろうと、愛花に向かってスプーンを突き付けた途端だった。まだ、たっぷりと付いていたチョコレートが、テーブルにケーキの皿を持ってきていた愛花の腕や手に飛び散った。
白い肌に、点々とチョコレートの茶色が飛び散っている。
「もう、何するのよ。ケーキにかかったらどーしてくれるのよ」
ぷっと、可愛らしく膨れて眉間に皺を寄せると、愛花は舌の先で、腕に付いたチョコレートを、舐め取った。
ピンクの唇の間から覗く小さな舌先が、実に淫靡に見えた。ペロペロと自分の腕を舐める愛花の舌先から、目が離せねぇ。
「ごめん……」
呟く俺の喉の奥が、知らず、ごくりと鳴った。
「そうか……。余ったチョコは、俺が舐めていいんだな」
「いるならあげるわよ」
愛花は、あっさりと言って、ケーキの仕上げに戻った。
「なる程」
俺も、あっさりと頷くと、愛花がくれたボールの中に、まだたっぷりと残っているチョコレートを指の先で掬い取った。
そして、その指を、俺に横顔を向けて何やら作業をしている愛花の唇に、塗りつけてやる。
「何?!」
愛花がビックリした声を上げた。
けど、俺は立ち上がると愛花の顎に手を掛け、避けようとする愛花を引き寄せて、キスした。
チョコレートの味のする、甘い、甘いキス。
「お兄ちゃん?!何するのよ!!」
唇が離れた瞬間、愛花は大きな目を更に見開いていて、俺は少し笑った。
「余ったチョコ、俺のなんだろ、愛花?チョコ、舐めていいんだよな?」
俺が、そう言うと、愛花は一瞬泣きそうな顔をして、「そんな意味で言ったんじゃないもん」と言った。
可愛い。けど、もう遅せぇよ。
俺は舌を伸ばし、愛花の小さな可愛い唇に付いたチョコを、更に舐めた。
「嫌っ!」
首を振って、愛花は俺を振り解こうとする。が、俺は両手で愛花の頬を包み込んで動けないように固定して――
「んっ?!んっ、あっ!」
食いしばる愛花の歯をこじ開けて、舌をねじ込んでやった。
入れちまえば、こっちのものだ。
愛花の口の中を舐め回す。愛花はキスしたことが無いのか、それとも本気で嫌がっているのか、全く舌を絡めて来てはくれないが、俺は構わず愛花の口の中を貪った。歯の裏側から、舌の裏側から、口蓋の隅々をなぞって、舌が届く限りの喉の奥まで。
「はぁ……お兄ちゃん」
息が苦しくなって、とうとう唇を離した時、愛花の口の端からは唾液が溢れ、ピンクの唇から顎に掛けて、ぬるぬるとした涎の筋が滴っていた。
見た瞬間、ぞくりとした。
いつもは、今時の女子高生にしては珍しいくらい大人しくて恥ずかしがり屋な可愛い愛花が、涎を垂らして俺を見上げている。それだけで、俺の股間は興奮してきて、もっと愛花を凌辱したくなってきた。
「お兄ちゃん……」
愛花は荒い息を吐いていて、潤んだ瞳で俺を見上げていて、俺は、俺のモノがムクムクと起きあがってくるのを感じた。一番汁くらい、もう出てるかも知れねぇ。
「愛花……」
唇の皺にまだ僅かに残るチョコを、舌の先で舐めとってやる。
「お前のチョコ、甘いな」
俺の台詞に、愛花は泣きそうに顔を歪ませて、俺は腕の中に愛花を抱きしめたまま、片方の手でボールの中から更にチョコレートを掬い上げると、愛花の首筋から胸元に掛けて、指を這わせた。血管がうっすらと透ける程に色白の肌に、チョコレートの茶色がぬるりとした線を描く。
「ちょっと、やっ、お兄ちゃん、嫌っ?!」
俺の胸に手を当てて押しのけようとするが、愛花の細い腕じゃ、無理だ。構わず俺は、塗りつけたチョコを、舌の先でまんべんなく拭ってやる。
「もう……やめてぇ……」
苦しげな愛花の声が聞こえる。俺はその声を聞きながら、愛花のシャツのボタンを外していった。
愛花は思い切りもがくけど、俺は、エプロンのボタンを外し、スカートの中からシャツを引きずり出して、ピンクのフリルの付いたブラジャーをさらけ出してやった。
「お兄ちゃん!」
抗う愛花を押さえつけて、背中のホックを外す。弾けるようにして、柔らかな乳房が転がり出てきた。
けして大きくはない胸。けど、掌に包み込むには、丁度良いくらいの胸。思わず、こんなに育ったんだなぁと、感慨に耽ってしまう。
小さい頃には何度も見たことがある、生の愛花の胸。最後に見たのは、いつの日だっただろうか?その頃は、こんなに膨らんでなかった。小さな乳首は、本当に小さくて、触ってやると「きゃぁきゃぁ」言って喜んでやがったのに……。
もう一緒に風呂に入ることも無くなって、随分になるよな。