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痴漢の巣窟書店 −特急列車添乗員―
【痴漢/痴女 官能小説】

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第4話 茶髪女子高生への過剰サービス-1

 “性玩具”となった女子高生とは、これきり関わる事は無かったが、“性奴隷”である陽子とは、これからたっぷりと行動を共にすることになる。
 涌井達も組織の一員として“性玩具”を利用する権利はあるのだが、組織の構成員にも開拓者タイプと利用者タイプがいて、涌井達は開拓者タイプなのだ。彼等は、既に“性玩具”となり果てた女を賞味するより、新たな“性奴隷”や“性玩具”を開拓する事に、心血を注ぐのだ。
 “性玩具”を、新たな獲物獲得に利用してはいけないというルールも別に、ありはしないし、実際、陽子を陥落させた時には、書店内での見張り役などを、“性玩具”になり果てた女にやらせたりもしているのだが、“基本的に”獲物捕獲には“性奴隷”を使役するのだ。
 というわけで、陽子を使役した獲物捕獲を実行する為に、涌井は陽子の勤務する鉄道会社の運航する特急列車に乗車した。辰己や、その他の手下の男達数人も同行している。もちろん全員、開拓者タイプの組織の男だ。
 特急列車の扉が閉まり、モーターの低い唸りと車輪のきしむ音を響かせて列車が動き出すと、涌井は列車の端から端までを歩いて、乗車している女達を物色した。
 平日の昼間で、たいていの車両の乗客はまばらな状態だったが、一つの車両は満席に近い状態だった。社会見学か何かかと思われる高校生の一団が乗っていたのだ。
 女子高生は涌井の好物の一つだ。
「とりあえず、女子高生も何人かは頂いておくかな。」
 パン屋でパンを選んででもいるかのような気軽さで、涌井は社会見学の一団から、彼の餌食とするべき女子高生を選び出し、脳内の“注文リスト”に記載した。
 一通り全ての車両を見て回って、自分の席に戻って来た涌井は、同じく車両を物色して回った辰己や他の手下達に、彼の“注文リスト”を披瀝した。
「まずは、あの社会見学の一団だが・・・」
「おっ、やっぱり女子高生は外せねえですかい、ボス。」
「当然だ。」
 ニヤリと口角を上げて、辰巳を見やった涌井は続けた。「まあ、あまり品の良い高校じゃあ無かったようだな。ほとんど処女もいねえし、清純系を穢して愉しむのは、あの連中じゃ無理だな。だが、ちょっと悪ぶってる小娘をヒィヒィ言わせてやるっていうのも、乙なもんだ。車両の端っこに座ってた3人組なんか、丁度良いだろう。」
 処女かどうかなどは、涌井には一目姿を見れば、すぐに判断できた。彼の生まれながらに持っている特技だ。何か訓練を受けたとか、勉強したとかいう事も無いのだが、身のこなしや目の配りなどから、瞬時に分かってしまうのだ。
 ちなみに、彼は生まれながらに、組織の一員になることも承知していた。誰に何も教わらなくとも小学生の頃から、この世にこういう組織が当然あるのだろうと漠然と考えていたし、街を歩けば、組織の男も組織の為に“性奴隷”や“性玩具”になり果てた女も、ひと目で見分けが付いた。
 中学生の時に、街で見かけ、初対面でありながら組織の者だと見て取った男に、彼の方から声を掛け、そのまま組織の一員となった。組織のメンバー全員が、そんな感じで組織に入るのだ。だから、この組織に勧誘とか募集とかいう活動は存在しない。皆、生まれながらに組織の存在と、自分が組織に加わるべき人間だという事を認識して、自分から組織のメンバーに声を掛けて参加して来るのだ。
 およそ千余人に一人、生まれながらに組織に入る運命を背負った男が生まれ、誰に教わる事も無くそれを自覚するようになるのだ。人によって、小学生のころからそれを自覚する者や、もっと成長してから気付く者もいるが、少なくとも高校生になるころまでには、自然に認識する。
 処女をひと目で見分ける能力は、組織のメンバー全員にある訳でなく、涌井に同道して来た辰己やその他の手下の男達には、ひと目では見分ける事は出来なかった。
「そうですかい。処女の女子高生を味わうのは、今日はお預けですかい。ちょっと残念だな。」
と言った辰己に続き、他の男も発言する。
「でも、端に座ってた3人組は、なかなか上物でしたね。茶髪にして、ふてくされたような表情をして、一見色気も何もないようだが、実は結構な美形だったり愛嬌のある顔している連中でしたよ。」
「確かに。処女ではねえにしても、それほど経験豊富とも思えんでしたね。どうなんですかい、涌井のダンナ。」
「ああ、そうだな。3人の内の1人は、援交で何人かの男を経験しているが、セックスで満足を覚えた事は無いってところだろうな。後の2人も、処女を捨てるのを焦るあまりに、手近なしょうもない男に股を開いてみたが、痛いだけで糞面白くもねえセックスだったんで、何回かヤらせてやった後はご無沙汰ってところだな。」
 女達を陥落させた後には、こういった事前の見立ての答え合わせも可能となるのだが、涌井は一度も外した事は無かった。何故か分からないが涌井には、女達のオトコ事情というものが、ひと目見るだけで手に取るように認識できるのだ。
「いいなあ、涌井のダンナは、そういうのが直ぐに分かって。で、女子高生以外は、どの女のカラダを頂戴するんですかい?」
と、辰己が尋ねた。
「そうだな、3号車に乗ってた女子大生風の女と、5号車のOLかな。」
「おお、あの女子大生、巨乳の谷間がさっくりと開いていて、たまらなかったっす。」
「OLの方は、小柄で華奢で、気の小さそうな女でしたね。俺、ああいうの、好物っす。」
 涌井の“注文リスト”は、手下達にも好評を博した。そこへ、車内販売のワゴンを押しながら、陽子が姿を現した。
「本日は当特急電車をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。旅のお供に、お弁当、お菓子、ドリンク等はいかがですか?」
 そう言いながら、ワゴンと共に通路を歩いて来る。


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