乗り込む彩花-2
「後であたしにもデータちょうだいよ」
彩花は開き直った。
「もちろん。共有して楽しもうよ」
潤は【みんなで】という言葉を省略して言ったが、彩花は後で潤と盛り上がるために張り切った。これも真奈美のときと同じだった。
「はーい、彩花ちゃんでーす。息子の前で一人お掃除クンニでおまんこペロペロしまーす」
(母さん、ナイスだよ!)
乱交では、その痴態は滑稽なほど盛り上がる。これをみんなで観たときの盛り上がりを想像して潤は喜んだ。
他者にも共有されるとは知らず、彩花はレンズの前で自身の淫口に唇を付けると、恍惚の表情を浮かべながらジュルジュルと音を立てて、中出しされた精液を啜った。
(ああぁ、はしたない姿を撮られてる…)
彩花は精液の味を堪能しながらゾクゾク感も味わった。
しかし、この姿勢でのお掃除には限界がある。淫口が上向きの状態では膣の奥深くの精液は出てこないからだ。
「エッチに撮れた?」
ある程度撮れ高を稼いだ彩花が聞いた。
「ばっちりだよ」
それを確認した彩花は窮屈な姿勢を解くと、床に尻を付けて座った。
「おまんこ撮して」
顔を撮っていた潤に指示を出し、中に溜まった残りの精液を淫口にあてがった手のひらの上に指で掻き出した。
「うふふ、一杯出したね〜」
彩花はその量に満足げな表情を浮かべると、カメラ目線でそれをペロペロと舐め取った。最後に汚れた指をチュプチュプとねぶり、自身の卑猥さをアピールした。
「はい終わり。スマホ置いて」
それが終わると本題だ。彩花は母親として、潤に念を押さないといけなかった。
「溜まったらあたしに出したらいいから、もう真希ちゃんとはしないでよ。あっ、コンドームするならいいけど、それでも時々だよ」
全面的に禁止をすれば反発は必至。どうせ隠れてするならばとの思いで、彩花は条件付きで許した。
(それに潤の技で女の悦びを知った真希ちゃんも可哀想だしね)
潤の上手さに何度も絶頂を迎えた彩花は、精力旺盛だった自分の少女時代と重ねて少し寛容になっていた。
「母さんだったら、中に出していいの?」
セックスレスの彩花が、中出し対策をしているとは思えない。潤はそれが気になった。
「今日はたまたま安全日だから大丈夫よ。今度からピル飲むから安心して」
真奈美の家を出てから万一のことを考えて、生理からの日数を数えていたのだ。ピルも早速明日産婦人科で処方して貰おうと思った。
「ピルを飲むんだったら、中に出しても安心だね」
「そうよ、これからも一杯出してね」
彩花は潤の肉棒を掴んでニヤリと微笑んだ。どうせ出すなら中出しの方がいいはずだ。真希との行為にコンドームをするならば、自ずと真希との回数も減るはずだった。
「じゃあ、真希ちゃんも中に出しても大丈夫だよ」
彩花の心情を見抜いた潤も、彩花に負けずにニヤリと微笑んだ。
「へっ?どういうこと?」
「だって真希ちゃんもピル飲んでるよ」
満面の笑みで潤が答えた。