彩花のお色気大作戦-9
「だったら、もっとエロい顔してよ。ほら、オレのを見て母さんも興奮して」
今さら目を反らす訳にはいかなかった。彩花は言われるまま、これまで敢えて漠然と視線を送っていたその部分に意識を重ねた。
潤の肉棒は先走りの液が亀頭を伝い、それが前後に擦る指に絡んで、肉棒全体をテラテラと濡らしていた。
(ああぁ…そそり勃ってる…)
今までは、意識しないようにお座なりに見ていた彩花だったが、一旦認識してしまうと、もう目が離せなかった。何しろ4ヶ月ぶりに見る男のその状態なのだ。
「はぁ…はぁ…」
乳首を刺激していた右手に左手も加わり、もどかしげに乳房を揉みしだき、乳首を摘まんで捏ねた。
「ああぁ…」
さらに切なそうな表情を浮かべた彩花の右手は、無意識のうちに乳首から慣れ親しんだ位置へと移動を始めた。
「あううっ…」
真奈美と動画を観ていたときのように股間に快感が走った。快感の元に視線を向けると、案の定、自分の手が下着の中には入っているのが見えた。
(ダ、ダメ…、これ以上指を曲げたら戻れなくなっちゃう…)
自身の女体だ。その行為でどうなるかは熟知していた。しかし、彩花の人差し指はその意思を無視して動いた。快感を求める女体の誘惑に釣られ、彩花の指は秘裂の深くに食い込んでいった。
クチュウ…
そんな音が鳴りそうなほど、卑猥な溝の中は濡れていた。
(ああぁ…子供の前なのに…でも…)
これを見せれば興奮した潤の射精が早まる。
(こうすれば早く終わる…)
快感を求める女体は彩花の意思を侵し始め、淫らな行為を見せることに正当性を見出だした。折り合いがついた彩花は、今度は意思を持って指を動かし愛液を絡めてクリトリスに円を描いた。
「ああっ、ああっ、ああっ」
彩花の痴態に興奮した潤は激しく扱きつつ、さらに彩花の卑猥さを引き出そうと思った。
「母さん、ソコも気持ちいい?」
もう潤にウソはつかなかった。
「ああ、こ、ここも気持ちいい…じゅ、潤も早く…ああ」
クチュクチュと溢れ広がる愛液。下着に淫らな印が染みとなって広がった。
アニメ声の母親の喘ぎと、下着の染みを目の当たりにした潤の興奮が最高潮に達した。
(ううっ、エロい、で、出る…)
しかし、経験豊富な潤は無駄撃ちをしなかった。
(ううっ、まだ肝心な部分を拝んでないぞ)
肛門に力を込めながら、肉棒を握る指の輪っかを広げ、カラ扱きで射精感に堪えた。
「くううっ…、たっぷり出すから下着も脱いでっ!うううっ、早くっ!」
射精感の調整に成功した潤は、見た目に激しいカラ扱きで、たっぷりアピールをしながら彩花を促した。
【たっぷり】に彩花の女体がピクリと反応し、割れ目を擦る指の動きが止まった。多く射精させればさせるほど真希のためになる。
(それには見せないといけない…)
今度の彩花はそれを大義名分にして折り合いをつけた。
彩花は、触れていた乳首とクリトリスから指先を離して下着のウエスト部分を掴んだ。この状況になって初めて気づいたことがあった。彩花にとってこの状況は初めてだったのだ。夫との行為においても、いつも受け身で脱がされるままに任せていたが、股間を間近に見られながら自ら下着を脱いだ経験はなかった。