彩花のお色気大作戦-5
(落ち着くのよ彩花、あなたは母親なのよ)
動悸を抑えるために胸に手を当てた彩花は、そう自分に言い聞かせた。しかし、その一方で、頭の片隅に真奈美と一緒に観た母子の動画が頭を過り、無意識のうちに指先に触れた乳首をクリクリと捏ねていた。
(あん…、じゃない!しっかりして彩花、これはチャンスなのよ)
「潤、ちょっと言いにくいけど聞いて。あなた達はまだ中学生なの。もし、真希ちゃんが妊娠したら、大変なことになるのよ。だから、そのぉ、で、できれば自分で処理して欲しいのよ」
「母さんが、そんな格好してるのは、そのためなんだろ?」
潤は思春期にありがちな反抗的な雰囲気を出さずに聞き返した。
「そ、そうなのよ。だからお願い。自分で処理してくれるかな」
潤の雰囲気から、話せば理解して貰えると思った彩花は、重ねてそれを頼んだ。
「わかったよ。自分で処理すればいいんだろ。母さんがここまでしてくれてるのに断れないよ」
「潤…」
感激した彩花が、潤の目を見るために顔を上げたが、視界の中に肉棒が入って目を泳がした。
「あー、えー、じゃ、じゃあ、せっかく勃ってるんだから、早速ヌいてきてくれない」
彩花はとにかくこの恥ずかしい姿から早く解放されたかった。
「わかった。母さんの願いなら」
潤は、聞き分けのよい息子を演じて彩花の言葉に従った。しかし、潤は聞き分けが良すぎた。握った肉棒を彩花の顔に向けて、シコシコと前後に擦り始めたのだ。
「きゃあああ!ち、違うの。ここじゃなくて、自分の部屋でヌいてくるのよ」
彩花は慌てて顔を伏せて視線を反らした。
「えっ?部屋で?いいけど、母さんも来てくれるんだよね」
彩花は信じられないモノを見る目で潤をみつめた。
「なに言ってるのよ。もう勃ってるんだから、あたしはもういいでしょ。早く着替えたいのよ」
「母さんこそなに言ってるんだよ。エロいオカズを見ながらでないとできないよ。だから、オレがヌくまで、そのままで居てもらわないと出るモノも出ないよ」
ということは、息子のマスターベーションを見るってことだ。
「ええええっ!無理無理無理!もう目に焼きついてるでしょ、それを思い浮かべてしなさいよ!」
彩花は右手をぶるぶる振って、それを拒んだ。
「じゃあいいよ。真希ちゃんと本番するから。それだとモロに楽しめるから、わざわざ頭に思い浮かべる必要ないし。中出し気持ちいいし」
「中出しは絶対ダメ!」
「じゃあどうする?オレがヌくまで母さんがそのままオレを興奮させるか、それとも真希ちゃんに中出しするか」
「『どうする』って言われても…」
できればどっちもナシにして欲しい。
「じゃあ、リビングのソファで待ってるから1分で決めて。1分でオレの前に見せに来なかったら、真希ちゃんとヤリに行くから」
彩花の性格を見越した潤は、話を打ち切り、落としたバスタオルを手にして全裸のままリビングに移動した。
「そ、そんな、ちょっと待って…」
息子に主導権を奪われた彩花は、潤の背中に向かって情けない声を出した。
(さあ、どうするんだろ?)
リビングに移動した潤は、取り敢えず準備をした。彩花が目の前に立てるように、ソファ前のガラステーブルを脇へと移動させた。そのとき、スマートフォンを録画状態にしてこっそり置くのを忘れなかった。