彩花の進化-2
「どうしたの?なにか思い当たったの?」
真奈美は摘まんでいた彩花の乳首から視線をあげて、彩花の目に真剣な眼差しを向けた。しかし、その視線とは裏腹に、真奈美の指先は彩花の乳首の硬さを楽しんでいた。
(うふふ、コリコリ、ポニョポニョ)
その心内とは裏腹の真奈美の視線を、彩花は直ぐに反らした。
「えっ、ち、違うの、勘違いだったの…」
乳首に受ける快感にもじもじしながら懸命に否定したが、彩花はわかりやすかった。
「彩花ちゃんがそんな態度をするというと、あたしに言いにくいことよね…。……。あっ、そういうことか」
考えている素振りを示した真奈美は、たった今わかった風を装った。
「わかったの…」
彩花が恐る恐る聞いた。
「ええ、彩花ちゃんが思い当たったのは、真希のことでしょ」
真希の名前を出した途端、彩花の目が泳いだ。
(ホント、わかりやすいなあ)
「潤くんが、彩花ちゃんのおっぱいに興味を示さなくなったのは、替わりができたからでしょ。潤くんの今の興味の対象は、真希のおっぱいってことかな」
(うふふ、本当はあたしのおっぱいが先だったけどね)
淡々と言う真奈美に彩花は驚いた。
「真奈美ちゃん、わかってるの?うちの潤と真希ちゃんがエッチなことしてるってことだよ」
中学生同士の可愛い交際だと思っていた彩花はショックを受けていた。。
「わかってるよ。ああん、ショックう。潤くんはもう童貞じゃないのね」
(その童貞も、あたしが美味しくいただきました)
真奈美は心の中で手を合わせた。
(てか、あのとき、もっとゆっくりと童貞を味わえばよかったのに〜)
童貞の潤に犯されたとき、真奈美の淫乱の華はまだ咲いてなかったのだ。真奈美は勿体ないことをしたと悔やんだ。
「へっ?なに言ってるの。真奈美ちゃんが心配するのは、真希ちゃんの…、その〜、しょ、処女のことでしょ」
真奈美の心境を知らずに、彩花は言い淀んだ。
「そうだった。でも、もう遅い気がする」
「どうして?」
彩花は困惑気味の目で、真奈美を見つめた。
「だって、ここのところ、学校帰りにどこか寄ってる節があるのよ。そんな日は帰ってきたらトロンとしてるし、それに最近妙に色っぽくなってきたのよ。あの腰は絶対男を知ってる腰だよ。ああん、彩花ちゃん、真希って、潤くんとエッチしてるのかなあ」
真奈美は彩花の腕を握って嘆く真似をした。
「はっ!そう言えば、真希の下着を洗濯機に入れるときの匂い、今思い返したら、あれって精子の匂いだよぉ」
それは真希に限らず、真奈美自身も下着を脱げば、毎回プンプンさせていたのだが。
ようやく真奈美が普通の母親のように、娘を心配し始めたので、彩花はホッと…
「って、ホッとしてる場合じゃない。ああん、真奈美ちゃん、ごめんなさい。うちの潤が大変なことをして」
取り敢えず、こんなときは娘を傷物にした男の親が謝るのが筋だ。彩花は頭を下げて謝った。
「彩花ちゃんは悪くないよ。それに今さら謝って貰っても、真希の処女が帰ってくるワケないし」
そう返されると余計に責任を感じてしまう。