遺跡-2
「…それで凜花先輩は後悔してないんですね?」
「そうよ。」
「…わかりました。」
彩音はパンティを脱ぎ、それを投げ捨てた。
「えへ。先輩の真似です。」
そして凜花と同様に岩の椅子に座った。膝を震わせながら。
彩音の股間が赤く光った瞬間、彼女はギュっと目を閉じた。
♪ピロリーン
『名前を登録してください』
「天原…あ、彩音です。」
♪ピロリーン
『あまのはら ああやね で登録しますか?』
「しません!」
♪ピロリーン
『もう一度名前を登録してください』
「天原 彩音です。」
♪ピロリーン
『あまのはら あやね で登録しますか』
彩音は正面に座っている凜花を見つめながら、はっきりと答えた。
「します。」
♪ピロリーン
『登録完了 ようこそ、あまのはら あやね』
ゴゴゴゴゴ…。
「え?ちょっ…な、何ですか!」
洞窟の奥の巨大な岩の壁が、地響きを立てて左右へと開いていく。まるで自動ドアの様に。
ガコォン…。
岩が停止し、その先に通路が見えた。
「SF…」
彩音がそう呟いたのも無理はない。そこは、まるでSFに出てくる宇宙船の廊下のように、無機質でソリッドな純白の世界だったのだから。