順番だから-2
「やめて下さいよ、先輩。いえ、」
「やめないわ、ご心配なく。」
早霧は凜花の胸の谷間に顔を埋め、横を向いて乳首に舌を這わせた。
「あ…」
敏感に反応する凜花の顔を上目遣いに見ながら、さらに責める早霧。
「ああ…、うう…」
凜花が身を捩る。そんな彼女のスカートを捲り上げ、パンティを右手で鷲掴みにする早霧。そして。
ズルッ。
「あっ!」
彼女は凜花のパンティを一気に引き摺り下ろし、足首から抜き取ってドアの方に投げた。凜花の毛の生えていないスベスベの股間が剥き出しになった。
ちなみに、ドアにカギは掛けていない。もしも誰かが急に入ってきたら…床に落ちているパンティを見つけてしまうだろう。いや、そんなことより、簡易ベッドの上で絡み合っている二人を見てしまうだろう。そうなったら…。
「はあ…、はあ…、先輩。」
「なあに?」
「いつも思うんですけど、誰かが入ってきちゃう可能性ってないんでしょうか?」
「あるわよ。」
早霧はあっさりとそう答えた。
凜花は少し身を固くした。
「その方が燃えるでしょ?」
早霧の掌が凜花の太腿を這い上がり、剥き出しの割れ目に到達した。
ジュブゥ…。
「んはぁ…」
谷間に指がうまった。そして、蛇行しながら谷底をなぞっていく。
「うう、うう、うう…」
凜花が目で訴えた。早霧は軽く微笑んでその願いを叶えてやった。
ジュブジュブルゥ…
「んあぁああっ…」
最も敏感な穴に指を根元まで入れられた凜花が身を反らせ、腰をくねらせて悦びを体で表した。
「気持ちいい?」
「は、はい…」
「もう一本入れようか?」
「お願いします…もう二本。」
「イヤラシイ子ね。」
早霧は人差し指中指薬指の三本を凜花に捻じ込んだ。
「んあ、ああっあぅう…」
腰をビクンと跳ねさせてそれを受け入れる凜花。
「ところでさ、凜花。」
「なん…ですか…」
凜花は快楽に捕らわれてぼんやりとしており、生返事しか出来ない。
「あなた、途中から演技じゃなくて本気だったでしょ?」
「え…何がですか…」
「由衣ちゃんに指でされてるときよ。」
「そ、そんなこと…」
凜花は少し正気を取り戻し、同時に焦りを見せた。
「わ、私は彩音に見せるために由衣の指に弄ばれる演技を…」
「最初はね。でも、だんだん本気で感じてしまってたじゃない。」
「いえ、そんなことは…」
「だってね、紐を解かれて自由になる前にイったフリをしておけばそれで終われたのに、あなたってば自由にされてからも、いえ、自由にされてからの方が激しく自分から求めてたじゃない。」
「う…」
「まあ、無理もないか。あの子は指先のスペシャリストだから。感じやすいあなたはイチコロで落ちた、というわけね。」
早霧は凜花の中に入れた指を、ギターのアルペジオを弾くように動かし始めた。
「私だって、それなりに指先には自信あるんだけどなあ。」
「う、う、うっ…う、う、あぁ…」
三本の指で交代にスポットを擦られ、凜花はリズミカルに体を震わせ始めた。
アルペジオが速度と強さを増していく。
「ううう、んああ、あはぁあ…」
ベチョ、グチョチョ…。
凜花の入り口が湿った音をたてて歪む。
「んあぁ、はぁっ、くはっ…」
それに合わせ、凜花の漏らす声も加速していく。
「でもまあ、同じようなことをするのはなんだか悔しいから、違う所を責めようかな。」
早霧の三本の指が凜花から出た。
「違う所?」
「そ。ここよ。」
そういって早霧は、凜花のとても敏感な肉の芽を中指で弾いた。
「くは…」
凜花はたまらず苦悶の声を漏らした。
その様子をイタズラっぽい目で見つめながら、早霧が言った。
「フラメンコなんかいかが?」
「フラ?うっ…」
早霧の指先が、フラメンコギターを掻き鳴らすかのように凛花の敏感な肉の芽を弾いた。
ジャン、ジャジャー、ジャジャジャ、ジャン、ジャカジャー、ジャジャジャ…
触れるか触れないかの絶妙な強さで肉の芽を弾いていく早霧の指先。
「あ、ああっ、ああ!ああっ、ああぁ、あ、あぁ…」
ビンビンと肉の芽を弾き飛ばされる度、歌うように声をあげる凜花。
「ああっ、あ、あ、あ、あうぅ、あはっ、くはぁ、あぁ…」
そして演奏ついにはクライマックスを迎えた。奏者は早霧、凜花は楽器だ。
ジャカジャカジャカジャカジャーン。
「あはぁあああぁぁぁーーーっ!」
ビーンと反り返り、白目をむいてガクガクと身を震わせる凜花。
のたうつようにグネグネと腰をくねらせた後、凜花はバタリとベッドに落下して動かなくなった。
「少し眠りなさい、凜花。あなたにはもう一仕事残っているのだから。」
早霧は凜花の髪を優しく撫でた。