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私立花乃森女学院 〜 目覚めの時
【同性愛♀ 官能小説】

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極薄生ジャージ-1

 合奏室Cには今年の新入生が全員集まっていた。皆お揃いのジャージに着替えている。
 若草をイメージした淡い緑にピンクの花の刺繍が入ったそのジャージは女学院公式のもので、高機能素材でできている。
 汗をよく吸って即座に渇き、水を弾くのに通気性が抜群だ。しかも薄くて軽くて柔軟性に富んでいる。
 みんなと同じジャージに着替えた凛花と彩音が部屋に入ると、その場の全員から一斉に彼女らに視線が飛んだ。
 まさか、さっきしていた事がバレたのか、と彩音は身を固くしたが、単純に彼女らに興味があるだけだった。
 たった一年で誰よりも高度なテクニックと音楽性を身に着けた凛花と、そんな彼女が個人レッスンに指名した彩音。注目を浴びて当然だ。
 「はーい、そろったかなー?」
 セカンドクラリネット主席の秋本由衣が新入生たちをグルリと見渡した。
 「じゃ、ストレッチするねー。」
 凛花が彩音の耳元で囁いた。
 「ストレッチだからね。一人エッチじゃないからね。似てるけど。」
 「わ、分かってますよ。」
 彩音は真っ赤だ。
 「はい、仰向けに寝て。」
 床には、ヨガマットが敷き詰められている。
 運動部でもないのにストレッチ?と思うかもしれないが、体をほぐすのは吹奏楽においても重要だ。ガチガチになっていては正しい姿勢をとれないし、そうすると正しい呼吸も発音も手指の動きも出来ないからだ。
 それと、慣れない環境で緊張しているであろう新入生をリラックスさせてあげるという意図もある。
 「右膝を抱えるようにして太腿の裏を伸ばーす。」
 言われたとおりに右膝を抱え上げかけた彩音の手が止まった。彼女は…ノーパンなのだ。
 その時、由衣の視線が彩音に絡みついた。
 見えてしまったのか?お尻の所にパンティの筋が無いのが。
 「天原さん。」
 彩音は青ざめた。
 「は、は、はい!」
 「しっかり膝上げようね。誰もお尻見たりしないから。」
 小さな笑いが起こった。
 凛花が彼女の足元に歩み寄った。
 「固いのね。手伝ってあげる。」
 膝立ちになり、彩音の右膝を両手で支えて体重を掛けていく。それに伴い、薄く柔軟な高機能素材のジャージが彩音の太腿の裏側で伸ばされていく。
 普通ならここで浮かび上がってくるはずのパンティの縫い目が見えてこない。なぜなら、彩音はそれを穿いていないのだから。
 その代わりに、ピッタリとフィットするジャージの中央部分に、その中身の形がクッキリと現れ始めた。
 「あ、あの…」
 彩音が凛花に囁いた。
 「このままじゃ…」
 無表情のまま、凛花が囁き返した。
 「大丈夫、私の陰になって誰にも見えないから。何のためにこのポジションに着いたと思ってるの?」
 「東城先輩…」
 彩音の顔に安らぎが広がった。
 「私だけがあなたのここをジャージ越しにタップリ見るためよ。」
 「せ、先輩…」
 困惑の表情を浮かべる彩音。
 「うふふ、独り占め。」
 凛花の手に力がこもる。押された彩音の太腿が体の方に傾いていくにつれ、ジャージの中央の縫い合わせ部分が深く沈みこんでいき、その両サイドの丘が中身の形通りに盛り上がってくる。
 極薄で柔軟な素材であるがゆえに、中身と密着したその部分が、完全にその形状を浮かび上がらせてしまった。
 「はーい、左足もねー。」
 由衣の指示で一斉に足を替える新入生たち。もちろん彩音も。その切り替えの瞬間、左右の足の付け根が上下に捻じれ、その中身がグニュっと変形する様を、凛花はじっと見ていた。
 「はい、降ろしてー。」
 「ふぅ…」
 彩音が安堵したのも束の間。
 「今度は両方同時に膝を抱えてー。」
 由衣の指示が飛ぶ。
 「え…」
 「ほら、早くしなさい、彩音。」
 「でも…」
 「早く。」
 言われた通りにせざるを得ない。
 両膝をピッタリくっつけた状態で彩音は抱え上げた。凛花が体重を掛けてくる。
 「まあ、いい景色。」
 囁く凛花。
 両膝を抱え上げられた彩音の股間には、こんもりと盛り上がった丘と、その中央に走る深い渓谷が、薄いジャージ越しにクッキリと浮かび上がっている。まるで、生で見ているかの様に、手に取るようにその部分の状態が分かる。
 しかも。
 「彩音、なんだか湿って見えるのは気のせい?」
 「え…」
 「もしかして、私に見られて興奮…」
 「違います!」
 思わず叫んでしまった彩音。
 視線が一斉に彼女らに集まり、シンと静まり返った。
 「何が違うの?天原さん。」
 由衣が尋ねた。
 「あ…あの、あの…」
 「わざと体を固くして私にイジワルしてるんじゃないの?って訊いたのよ。」
 凛花がフォローに入った。
 「でも、この子ホントに体が固いみたい。」
 おどけて言うと、一斉に笑いが起こった。
 彩音は真っ赤だ。
 「タップリほぐしてあげなくちゃね、彩音。」
 「あ、はい、お願い…します。」
 凛花の体重が掛かる。谷が深くなっていく。
 ストレッチの間中、彩音は凛花の視線を感じ続けた。
 途中、由衣が、ん?という顔をして彩音を見たが、すぐに目を逸らした。


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