まずは母親同士のおしゃべりから-5
―――もっともしてぇ…ああんっ…ああんっ…―――
そして、卑猥な言葉を発する女は…
「こ、これって…」
「キャー!ダメダメ、今のなしね。これじゃないこれじゃない」
彩花がモニター画面を凝視したのを確認すると、慌てる風を装った真奈美は、わざとリモコンを落とし、もたもたとしながら、時間をかけて動画を消した。
「あ、彩花ちゃん、今の観た?」
たっぷり観せる時間を取りながら、真奈美は恥ずかしそうに聞いた。
(うふふ、我ながら白々しいかな)
「えっ?み、観てみないよ…」
恥ずかしそうに聞く真奈美の視線から目を反らして、彩花は答えた。
「ホント彩花ちゃんてわかりやすいのね。ありがと…。でもいいのよ。気を使ってくれなくて。今のあたしなの…」
「真奈美ちゃん…」
自分の淫らな性を、ママ友に見られたのだ。こんなときの相手に、どう答えていいか彩花にはわからなかった。しかし、この気まずい雰囲気も、真奈美の想定のとおりだ。
「えへへ、開き直っちゃおっと。ときどき旦那としてるところを撮ってるのよ」
真奈美は気まずさを振り払うように軽い調子で言った。
「そんなことしてるの?」
気まずさを解消する餌に、彩花はまんまと食いついた。
「彩花ちゃんとこは、ハメ撮りとかしないの?」
「そ、そんなことしたことないよ」
「あら、すればいいのに。撮られてると思うと凄く興奮するのよ」
「そ、そうなんだ…」
否定すれば、さらにそのことをレクチャーされそうなので、彩花はすんなりと受け流した。
(やるな。じゃあ正攻法で)
「じゃあ、別の動画を流すね。それとも恥ずかしいけど、あたしのヤツ、もう1回観…」
「別のでいい!」
真奈美の言葉が終わらないうちに、彩花は即答した。
(あたしのおまんこ観たくないなんて、がっかりだわ。でも…)
真奈美の誘導で、彩花は自分の意思で動画を観ると答えたのだ。
真奈美は、デッキの中のディスクを入れ替えて、改めて動画を流し直した。
「初めから流せばいいんだけど、ちょっと長いから飛ばすね」
真奈美は、男女の絡みが始まる位置までリモコン操作をした。
画面には、四つん這いで男の肉棒を口に頬張りながら、後ろからはめられる裸の女が現れた。
―――ううん、ううっ、むあっ、あっ、あっ、いい、あむううっ、ううっ―――
「きゃっ、な、なにこれ?」
女体に受ける快感に堪えれずに、男のモノから口から離したシーンに、彩花は驚きの声をあげた。
「うふふ、どうしたの?」
動画の中の女が、モザイクのないモロ出しの肉棒を、喘ぎの合間に頬張った。真奈美はわかっていて聞いた。
「だ、だって、これ、モロじゃないの。こんな動画、一体どうしたの?」
自分と同じ主婦がこんな動画を持っていることに、彩花は驚いた。