ポルノグラフィティより『まほろば○△』-3
ああ、本当に頭では馬鹿げた行為だって解っているのに。
最悪だ、男の性なんて。
君は見せ付ける様に身体を開き、まほろばを濡らしていく。
分かってる。解っているさ。
今、この瞬間、いくら弾ける様に身体を合わせたって、明日には無かった事にされるんだろ。
君は平気な顔で元の他人へと帰るんだろ。
僕の友達の恋人に。
僕の中のどうでもいい奴の一人に。
馬鹿だ。
馬鹿だ。惨めだ。
馬鹿野郎は、僕だ。
恋なんて…恋なんて全然見つからなかった。
君との果て無き航海の終着点は、今迄と変わりのない日常だ。
思い上がっていたのは僕。
優越感なんて感じたり、アイツに嫉妬を抱いたり…そんなの、君の掌で踊っていたに過ぎない行為だった。
恋にならない恋だ。
夜の静寂に溶けて消えてえばいい。
僕の惨めで馬鹿げた気持ちも、朝焼けに消えて無くなれば良い。
何もかも。
いっそ、僕の全てを消し去って