開かれた秘め事-1
【開かれた秘め事】
そして、夜の10時。
「あんっ、あんっ、あんっ」
股に食い込んでいた赤紐をずらした真奈美は、ベッドの上で仰向けになった高志に股がり、激しく前後に腰を振っていた。
真奈美の左右の乳首には、チェーンでつながる乳首リングがはめられていて、赤紐で縛られ盛り上がる乳房と共に激しく揺れていた。
「あん、あん、下から突き上げて、そうよそう、あああん、気持ちいいよお、ああん、あああん」
ヌチュヌチュと溢れた真奈美の愛液が、高志の腹から陰毛をベットリと濡らしていた。
その喘ぎ声は、部屋の外で待機していた真希に届いた。【下から突き上げて】が合図だった。
「声、でかいんだから」
真希は頭を左右に振りながら手にしたドアノブを捻ると、真奈美の喘ぎ声に負けないように声を張り上げた。
「お母さん、明日学校に持っていく書類のことなんだけど」
「わっ!真希!おいっ!真奈美、やめろ!」
「ああん、ああん、イキそう、ああん、ああん」
突然真希が入ってきたのにも驚いたが、構わずに腰を振り続ける真奈美に高志は慌てた。
「やめろってば!」
高志は真奈美の腰を両手で掴んで強引に動きを止めさせた。
「やあん、もうちょっとでイケるのに〜」
真奈美はその苦情を現すように、割れ目をグイグイと押し付けた。
「わっ!バカッ!しっ、しいいいっ!真希が居るんだぞ!」
慌てた高志は人差し指を立てて、今の状況を上に乗る真奈美に伝えた。
「あら?真希、どうしたの」
高志の言葉で、ようやく状況に気づいた風を装いながら、真奈美は普段会話する雰囲気で訊ねた。
(うそだろ?こんな状況なのに…オレには無理だ…)
高志は、真奈美の堂々とした開き直りに感心した。
「聞いてなかったの?明日学校に持っていく書類のことよ」
「ごめんごめん、それどころじゃなかったのよ」
「でしょうね」
1人慌てる高志は、妻と同様に娘が普通に会話をしていることに驚いた。
「ま、真希、今の状況、わかってるのか?」
思春期の娘が、全裸の母親が全裸の父親の上で腰を振る状況を理解してないはずはなかった。高志の驚きが、普段の気まずさを忘れさせて、この質問が口をついた。
今の真希の立ち位置から見ても、踵をベッドに付けて足を開いた真奈美の姿勢だと、結合部分までハッキリと見えているはずだ。
「ん?」
気のせいか、今、真奈美が尻の方に体重をかけて、その結合部分を見やすくしてるように感じたが、今はそれを気にしていられなかった。
「えっ?【今の状況】ってなに?見ればわかるよ。セックスしてただけでしょ。それがどうしたの?」
それを理解していることを示すように、真希の視線が結合部分へ動いた。それとともに、真奈美の体重がさらに後ろにかかったような気がした。
「へっ?」
普通なら両親の性は嫌悪感を持つはず。それが思春期の娘ならば尚更だ。それを目の前で見せられたのだから、特に男親は毛嫌いされるのは必至だ。
それが気にする素振りを見せずに、あっさりと答えた真希に、高志は驚くのはもちろんのこと、それ以上に娘が口にした【セックス】の単語にドキリとした。