開かれた秘め事-3
「これね。気持ちよくて捻り過ぎたみたい。今度から高志さんに捻って欲しいの」
周りが赤くなった乳首を差し出され、高志は言われるまま捻ってみた。因みに、その赤さは真希の折檻の痕だった。
「あうううっ、気持ちいいよう」
行為の最中に、真奈美がそんな声を出したのは初めてだった。それに興奮した高志は、真奈美の求めるまま乳首を捻り、尻が赤くなるまで平手打ちで責めてみた。
「あううう、もっとぶってください。あううう」
真奈美の反応に気をよくした高志は、真奈美の中に淹れたときも、初めはいつものように、そして真奈美の反応を見ながら今までにないくらいに、激しく腰をぶつけてみた。
「あん、あん、す、凄い、あん、あん、イク、イク、あああああん」
その強弱交えての行為で、真奈美はあっさりと絶頂を迎えた。
(こんなに激しくしてもよかったのか)
高志は、今まで真奈美に対して、遠慮し過ぎていたことに気づいた。愛し合う夫婦の行為には、遠慮が要らないことを、高志はこのときに初めて知ったのだ。
真奈美がサイズの物足りなさを感じていたのも、高志の遠慮が招いた挿入の深さ不足だったのだ。
こうして真奈美に絶頂を与えた高志に、男としての自信が芽生え始めた。
高志は単純だった。過去のセックスの失敗でも、自分は下手だとの思い込みで、がんじがらめになっていたのだ。
そんな単純な高志が、一旦自信を持てば強かった。淡白だったはずが、最近では精力を持て余すくらいになっていた。
以降のセックスは、真奈美の状態を観察しながら、射精をコントロールするまでに成長していた。
元々夫を愛していた真奈美は、愛する夫に与えられる快感に激しく乱れ、さらに高志に自信を持たせていった。
「じゃあ、真希のことは気にしないで。では、イキまーす♪」
「お、おお…」
納得した高志は、もう真奈美の腰の動きを止めなかった。
「あっ、あっ、あっ」
初めは真希の視線に躊躇していたが、やはりそこは【男として】だった。高志は男としての強さを示すように、真奈美の腰の動きに合わせて、下から突き上げ始めた。
「あん、あん、気持ちいいよお、ああん、ああん」
特殊な状況下で興奮したイチモツは、いつもより存在感を増していた。それを股間に感じた真奈美は悦びを口にした。
しばらくすると、真奈美の喘ぎ声に混じって、高志の耳許に甘い吐息が聞こえたきた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
高志が横を向くと、直ぐ横に恍惚の表情を浮かべる真希の顔があった。真希の視線を追うと、明らかに結合部分を注視していた。
ふと淫靡な気配に釣られて、高志が視線を下げると、真希の手がパジャマのズボンに入り込み、その手がモゾモゾと動いているのが見えた。
(まさか、オレ達を見ながらオナニーしてるのか?)
目を見開いた高志だったが、それを口に出せなかった。思春期の娘だったら、オナニーを親に知られたくないはずだ。
(なにせ、初潮のときでも、あんなに恥ずかしがってたからな…)
気づいている素振りを見せて、真希を辱しめては可哀想だ。
しかし、それは表向きの考えだ。興奮した高志の裏の思考は、妻しか知らないこともあって、妻以外の女の痴態をもっと見たくなっていた。
(声をかけたら、真希は100%やめるはず。ここは、気づいてないフリをしないと)
そんな高志のややこしい思いを、あっさり崩す者が居た。
「やだ、真希ったらオナニーしてるの?」
もちろん真奈美だ。もう直ぐ達しそうな真奈美だったが、断腸の思いで腰の動きを止めて、タイミングよく声をかけたのだ。
「わっ、バカッ!そんな露骨に言ったら…」
しかし、高志のその心配は全く無用だった。
「えへへ、オナニーしちゃった。見てたら我慢できなくなっちゃて」
真希は今度も、悪びれることなくあっさりと答えた。
「邪魔しちゃ悪いと思ってコッソリしてたんだけど、気づかれたんだから気兼ねなくするね」
そう言った真希は、下着に滑り込ませた指を激しく動かした。
クチュ…クチュ…
淫部を弄る淫らな音が漏れ聞こえてきた。
「はあん…はあん…はあん…」
同時に、真希の甘い吐息が喘ぎに変わった。
眉ねに快感の皺を寄せて喘ぐ娘を前に、高志は唖然とした。
「やあん、エッチな音が聞こえたてきた。でもせっかくだからどこから聞こえてくるか見たくない?」
真希の様子に目を奪われていた高志に、上から真奈美が声をかけた。
「えっ?」
「せっかくオナニーするんなら、真希も全部脱いだらどう?」
高志の反応を他所に、真奈美はとんでもない提案をした。
「なっ、なんだって!」
それはあり得ないことだった。しかし…