開かれた秘め事-2
「だって夫婦なんだから、セックスくらいするでしょ。それにあたしがそのセックスの結果生まれたんだよ。今さら気にしてもしょうがないじゃない」
「けど、嫌じゃないのか?ほら、こんな風な…」
高志が言いにくそうにしてるのは、自分達の嗜好のことだった。なにせ、真奈美の女体は赤紐で縛られた上に、チェーンの付いた乳首リングまでしているのだ。
「別に嫌じゃないよ。色んな嗜好があってもいいんじゃない。反対に隠し隔てのない両親の姿が見れてよかったくらいだよ」
真希は、気にする風もなくあっさりと答えた。
「ならいいじゃない。気兼ねせずに続けましょうよ。真希、ちょっと待っててね。直ぐにイクから。書類のことはその後で聞くね」
「おいおい、娘の前で、なに露骨に言ってるんだよ」
「うふふ、わかったよ。聞くのはイクの後ね」
高志が気にするほど、真希は気にしてなかった。
「じゃあ、イキまーす」
高志の上に跨がったままの真奈美が、自分の号令に合わせて腰を動かし始めると、連動して胸が揺れ、乳首リングのチェーンが跳ね始めた。
「あっ、あっ、あっ」
「お、おい、ちょっと待て。さすがにこのまま続けるのはダメだろ。真希、用事は明日聞くから、自分の部屋に戻りなさい」
高志は、再び降り始めた真奈美の腰を掴んで止めた。
「やあん、いいじゃないのお。本人は見れてよかったって言ってるんだからぁ。本当にもう少しなんだよ」
今の真奈美は、芝居っ気抜きの本心からの言葉だった。
「そうそう。あたしもセックスに興味あるし、あたしのことは気にしないで続けて。これも性教育の一貫てことで」
本来ならば一番気にするはずの娘がいいと言っている。そして真奈美も続行を望んでいる。
(この状況でオレだけ嫌だと言ったら男が立たないか。ここは男として…)
ここ最近の高志は【男として】が鍵になっていた。高志がそうなったのには理由があった。高志にとって真奈美は始めての相手だった。しかし、そのときの真奈美は、既に3人ほど経験していて、一通りの技も知っていた。
2人が初めてベッドを共にしたときのこと、焦った高志は、なかなか真奈美の中に淹れることができずに萎えてしまったのだ。
「あれ?あれ?おかしいな…」
「大丈夫よ。あたしに任せて」
結局、真奈美のフェラチオで勃起し、そのまま真奈美主導の騎乗位でしたのだが、高志はものの1分もかからずに初体験を終えてしまった。
そして、その1回が見事当たりとなり、真希を身籠った真奈美と結婚した。
そのことがトラウマとなり、真希が生まれてからも、夜の行為も自信が持てず、真奈美に絶頂を与えることは皆無だった。
また、真奈美にとってもそれは逆の意味でトラウマとなった。
当時、同じ会社の高志は憧れの的だった。純粋に高志に対して好意を抱いていた真奈美は、高志と関係が結べることを喜んだ。しかし、高志を思うばかりに張り切り過ぎたのだ。
それを反省した真奈美は、セックスでの積極性を封印した。
そんなセックスを繰り返す内に、行為はますますお座なりになり、高志は真奈美の状態を省みないまま、射精することを繰り返していた。
真希が中学に上がり、ここ最近の真奈美は、凄く綺麗になってきた。
このまま夜の生活をお座なりしては、嫌気がさした真奈美と別れることになりかねない。それを危惧し始めた高志は、真奈美と釣り合える自信が欲しかった。
そんなある日のこと。真奈美から少し変わったセックスを求められた。そんなことは初めてだった。
「お願い。乳首をギュウッて捻って欲しいの」
真奈美は正直に、昼間にオナニーをしていることを告白した。本当は昼間は外の男に抱かれているのだが、その辺を誤魔化すのは女の得意技だった。
オナニーの最中、自分の乳首を捻ったときに、自分に少しマゾの気があることに気づいたと都合よく伝えた。