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妙子
【その他 官能小説】

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妙子-9

 「オマンコは研のじゃないの?」
 「まあ、それも俺のだ」
 「じゃ、それも人に見せたらいけないね」
 「まあ、それは見せたければ見せてもいいぞ。ストリップでもやるつもりなのか?」
 「ううん。やらないかって言われたけど断った」
 「ほう。フランス劇場か?」
 「うん」
 「何で断った」
 「肉体労働なんだもん」
 「なるほど」
 「やって欲しいの?」
 「そうはいかんだろ。ストリップならおっぱいだって見せるだろうが」
 「あ、そうか」
 「良く考えてから物を言え」
 「でも研は変わってるね。あそこはいいけどおっぱいは駄目だって逆なんじゃないの?」
 「変わっててもいいんだ」
 「それじゃ唄でも歌おうか」
 「ああ、マイク独占していいからずっと歌ってくれ。それにしてもお前随分飲めるようになったな」
 「だって研と別れてから毎日ゲロ吐くまで飲んだんだもん。いつの間にか結構飲めるようになっちゃったよ」
 「汚ねえな。何でそんなことしたんだ」
 「だって酔っぱらって死ねばいいと思ったんだもん」
 「酔っぱらったって死にはしないだろう」
 「うん。なかなか死ねないね」
 「まあ、このおっぱいが萎むまでは死ぬなんてこと考えるな」
 「おっぱいが萎んだら死ねって言うの?」
 「いや、俺はそんな人非人じゃない」
 「じゃ萎んでもいいのね」
 「だからだな、萎んだらシリコンだかメニコンだかあるだろ。それを入れればいいんだ」
 「メニコンってコンタクト・レンズじゃないの?」
 「そうか? お前目が悪いのか?」
 「ううん、目は凄くいいよ」
 「そうだろ。頭が悪けりゃ目はいいって決まってんだ」
 「どうして?」
 「頭が悪けりゃ活字なんか読まないから目を使わないんだ」
 「研は活字を読むの?」
 「当たり前だ。俺は一応経済ヤクザだからな。只のヤクザならお前にパンティ買ってやるどころじゃないぞ。逆にソープで働かして俺のパンツ買わせるくらいのもんだ」
 「そうか。私って運がいいんだね」
 「そうさ。だから俺が買ってやったもんは気に入んなくても喜んで着るんだぞ」
 「どんな物買ってくれるの?」
 「だから何でもだ。な? 突起付きのパンティだって俺が買ってやったら喜んで穿くんだ」
 「突起付きのパンティって何?」
 「だから今に買ってやるから分かる」
 「あんまり変な物は厭よ」
 「変な物じゃない。気持ちいいもんだ」
 「気持ちいいって?」
 「気持ちいいが分からんのか? 気持ち悪いって分かるか?」
 「うん、分かる」
 「それの反対だ」
 「何か良く分かんない」
 「人生は先の先まで考える必要無いんだ。基本方針だけ決まってりゃいい。だから早く唄歌え」
 「なかなか順番が回って来ないんだよ」
 「何? 良し、それじゃ店長呼んで来い」
 「うん」
 「いらっしゃいませ。何かお呼びだそうで」
 「ああ。こいつの唄聴きたいから今入ってる曲を全部キャンセルしろ」
 「へ?」
 「お前耳が無いのか? 順番待ってらんないから早く歌わせろって言ったんだ」
 「はあ、でも他のお客さまも順番をお待ちですから」
 「それを分かってて言ってるんだ。他のお客だって下手な唄歌うよりこいつの美声を聴く方が楽しいだろうが」
 「はあ、それじゃちょっとお待ち下さい」
 「ああ、早くしろよ」


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