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妙子
【その他 官能小説】

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妙子-2

 「ヒゲくらいどうってこと無い。ブスだって言われた私の傷はどうなんのよ」
 「垂れ眼のことはどうなんだよ。垂れ眼は剃る訳にはいかないんだぜ。それはそうと、まだ乾杯してなかったな。取りあえず乾杯」
 「乾杯なんかしないわ。勝手に飲みなさい」
 「冷たいな。あれっ? おい、そんなに飲むなよ、大丈夫なのかよ」
 「ほっといてよ」
 「いや、飲めるんならいくら飲んでもいいんだけど、本当に飲めるのか? 前は飲めなかっただろ?」
 「3ヶ月も経てば変わるわ。私はもうあんたの知ってる妙子じゃありません」
 「そうか。それは楽しみだな」
 「何が?」
 「新しい妙ちゃんがどんな女性なのか探る楽しみを与えてくれたっていう訳だ」
 「馬鹿。誰があんたに探らせてやるもんか」
 「いやいや、探るって言っても別に手を突っ込んで厭らしいことする訳じゃないよ。それも本当はしたいんだけどね、なんちゃって」
 「阿呆、何処まで馬鹿なの。相変わらずだけど」
 「相変わらずって言えば相変わらずいい乳してるな。半分こぼれてますなあ」
 「あんたが来るの分かってたらこんなの着るんじゃなかったわ」
 「いやー、虫が知らせたんだろ。こんなおっぱいを隠したらそれは犯罪みたいなもんだぜ。いいなあ、これは。触ったら怒るだろうな」
 「当たり前よ。触ったらボトルで殴るからね」
 「ボトルで殴ったら死んじゃうよ」
 「あんたなんか死ねばいいんだ」
 「又それか。ところでうち出る時からこれ着て来るの? それとも店で着替えるの?」
 「久美ちゃんとはどうしたのよ? 振られたの?」
 「人が聞いてるのに質問するなよ。お互いに質問し合ってたら会話にならないだろ」
 「店で着替えたの。それで振られたの?」
 「振られてはいないよ。すると更衣室にこれを包んでたドでかいブラジャーが置いてある訳だな?」
 「そんなの置いてない。振られて無いならどうしたの?」
 「置いてないとはどういう意味だ? 食べちゃったのか? まあ彼女とは自然解消みたいなもんだな」
 「自然解消って何? うち出てくる時からノーブラなんだよ」
 「そうか、それはいいな。いつもノーブラだったっけ? ひょっとしてノーブラ、ノーパンなんじゃないのか?」
 「一遍に沢山質問するんじゃないよ。自然解消って何なのよ」
 「つまりだな。自然に疎遠になるということだな」
 「それで何回やったの?」
 「何回やったのとは何を」
 「セックスに決まってんでしょ」
 「ちょっと待てよ。その前に順番待ちの質問があるだろ」
 「何が?」
 「いつもノーブラなのか? おパンティは穿いてるのか?」
 「何厭らしいことばっか聞いてんのよ。何がおパンティなの、厭らしい」
 「セックスのこと聞く方が厭らしいじゃないか」
 「脳天気。全然変わってないね」
 「ちょっとめくって見ていいか? 一瞬見るだけだから」
 「見てごらん」
 「いいのか? ボトルで殴ったりすんなよ。ボトルはこっちに置いとこう。あれっ?」
 「残念でした」
 「それ何だ?」
 「ガードルよ」
 「何でそんな不細工なもん穿いてんだよ。いい女が台無しだ」
 「そうやって覗いてみる馬鹿がいなけりゃ分かりゃしないでしょ。この頃少し太ってお腹が出てきたから穿いてんのよ」
 「そうなのか。で、その下はパンティを穿いてるのか?」
 「これはパンティ・ガードル」
 「パンティ・ガードル? つまりパンティは穿いてない訳だな。それじゃまあ、良しとしてやるか」


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