みどり-7
「うー。出そう」
「ああ、出してみろ」
「出る」
「出てない」
「出る、出る」
「だから出せって言ってるんだから出せ」
「あー、出た」
「脚を伝って暖かいおしっこが降りて行くのが気持ちいいだろ」
「あー、たまってたから気持ちいい」
「それもあるけど、脚があったかくて気持ちいいだろって言ってんの」
「うん、気持ちいい」
「な? お漏らしって気持ちいいもんなんだ。分かったか。どうだ」
「キャッ」
「止めることない。遠慮しないで出せ」
「そんな所押したら出ない」
「出てるよ」
「あっ」
「お前おしっこだけじゃないな。ヌルヌルになってるじゃないか」
「も、もう立ってられない」
「随分沢山出るな」
「あー」
「感じるだろ」
「これ、これどうしよう?」
「直ぐ洗わないと色が染みるぞ」
「うん」
「見ろ。これ見たらお前だってお漏らしして感じたの否定出来ないだろ」
「うん。感じた」
「買ったばかりなんだから早く洗え。そしたらさっき洗ったベッド・パッドとシーツも乾燥させて来なきゃいけないから、それもついでに持って行って乾かしてくる」
「うん」
「さっきの浣腸出してみろ」
「これ?」
「良し。ケツ出してみな」
「え? やっぱりやるの?」
「1個だけだよ。コインランドリーから戻って来るまでの間くらいは我慢出来るだろ。そしたらトイレに行かせてやるから」
「大丈夫? 私浣腸なんかしたこと無いから」
「それじゃ何事も経験だ。1個くらいしたって大して効かないから大丈夫だ」
「ううう」
「何だよ、その声は。別に痛くなんかないだろ」
「何か気持ち悪いんだもん。お尻ん中に入っていくのが」
「そりゃそうだ。入れてんだから入って行く」
「ねえ、又スカート折り返してミニにして行くの?」
「俺のトレーナー貸してやる」
「ああ、助かった」
「何で?」
「あんなミニにすると落ち着かなくて」
「今に慣れる。だけどまあ、浣腸した所だからミニは勘弁してやる」
「うん。有難う」
「礼を言うほどのことじゃない。行くぞ」
「陽ちゃん、待って。薬が効いてきた」
「馬鹿。気のせいだ。今入れたばっかじゃないか。ほら、行くぞ」
「うん」
「1回で乾くかな?」
「陽ちゃん、もう我慢出来ない。出そう」
「しょうがねえなあ。紙オムツしてくりゃ良かったな」
「駄目、もう本当に出る」
「それじゃほら、鍵やるから行って来い」
「うん」
「したら又戻って来いよ。1回じゃ乾かないからまだ此処にいるから」
「うん」