みどり-6
「お前のミニスカートなんか、やっとこさ膝が見えてるってだけじゃないか。もっとパンツが見えそうなくらい短い奴でないと駄目なんだ」
「そんな短いの持って無い」
「ちょっとそのスカートまくってみな」
「え? こう?」
「馬鹿。上だよ」
「上って?」
「そこのウェストのところ」
「此処をどうするの?」
「だから折り返してみな」
「こう?」
「もう2〜3回やってみな」
「こんな?」
「もう1回」
「こう? 下着見えてない?」
「まあ、ぎりぎり隠れてる」
「どうしよう」
「何が」
「膝が」
「膝がどうした」
「ヒ、膝が震えて歩けない」
「だらしないこと言ってんな。それくらいなら私にも出来そうって言ったのは誰だよ」
「だ、だって、みんな見てる」
「気分いいだろ。お前が可愛いから見てるんだ」
「下着見えてるからじゃない?」
「見えてないから心配するな」
「ちょっと待って」
「そんなにしがみつかなくても逃げないよ」
「何だか雲の上歩いてるみたい」
「もう薄暗くなってきたから、そのままおしっこしてみな」
「え?」
「歩きながらおしっこしてみな」
「出来ない」
「ちょっとでいいから出してみろ」
「出ない」
「それじゃ止まってやるから、ほら、してみろ」
「出ない」
「眼をつぶって出るって思ってみろ」
「出そうだけど出ない」
「たまってないのか?」
「ううん。たまってるんだけど、出ない」
「もう少し頑張ってみろ」
「駄目。出ない」
「力入れてみろ」
「陽ちゃん、許して。出そうとしてるんだけど出ない」
「良し。それじゃいい」
「怒った?」
「いや。初めてだとなかなか出ないんだ」
「服着たままおしっこしたことなんてないから」
「ああ。1回やれば出るようになる」
「そんなことして面白いの?」
「どれ?」
「キャッ」
「ほら。お前濡れてるぞ」
「いや。本当?」
「本当さ。自分で触ってみろ」
「少し出たのかな」
「馬鹿。おしっこじゃない。感じて濡れてきたんだよ。お前だって分かるだろ」
「うん」
「服を着たままお漏らしすんのは感じるんだよ。だから面白いんだ」
「どうしてだろ」
「それはな、お漏らしって厭らしいことなんだ。だから感じるんだよ」
「何だかおしっこ我慢出来なくなってきた」
「歩きながら出そうだったらいつでもしていいぞ」
「でも、出ない」
「まあ、うちに着くまでの間ずっと力んでろ」
「あー、着いた。良かった」
「トイレ行くなよ」
「どうして? もう我慢出来ない」
「いいから服脱げ」
「で、どうすんの?」
「下着は脱ぐな。こっち来い」
「風呂場ですんの?」
「ああ、此処で出してみな」
「これ穿いたまま?」
「そうだ。こら、しゃがむな」
「立ったまま?」
「ああ、脚は拡げるな。閉じたまましろ」