みどり-23
「お母さんに会うの久しぶりだなー」
「変わったから驚くぞ」
「うん。お母さん喜ぶよ。電話だってあんなに喜んでいたんだし」
「その服装見てびっくりしないかな」
「するよ。こんなに肌を出した服装なんて見たこと無いから」
「もっと大人しい服にすれば良かったかな」
「ううん、これでいい。もうこういう服に慣れたから」
「ミニスカートって慣れると気持ちいいだろ。みんなに見られて」
「うん。自信が付くね。私って結構魅力あんのかななんて思っちゃう」
「あるさ。みどりの太股は生唾出そうな程格好いい」
「本当?」
「ああ。思わず顔を埋めたくなっちゃうよ」
「不思議だね」
「何が?」
「会社でもそんなこと言われた」
「そんなこと言う奴がいるのか」
「うん。前は無視されててからかわれたことも無かったのに」
「お前の魅力が分からなかったんだよ。いや、お前が自分の魅力を隠してたんだな」
「陽ちゃんは私の魅力が初めから分かったの?」
「分かったよ。そうでなきゃわざわざ会社休んでお前とデートしたりするかよ」
「会社休みだったんじゃなかったの?」
「休みだったんだけど、他の奴が急に休んだんだんで、出てくれって言われたんだ」
「断っても大丈夫だったの?」
「全然平気だけど、そういう時はいつもの2割5分増しの金貰えるんだ」
「それじゃ私の為に損したね」
「いや、お前の為だったら会社首になってもいいと思ったよ」
「本当? そんなに私のこと好きだったの?」
「ああ。でも本当に好きになったのは寝小便垂れたのを見てからだな」
「え? 何で?」
「面白い女だなって思った」
「面白い? お漏らしが好きだから?」
「まあそうかな。おしっこする女は可愛い」
「厭だ。誰だっておしっこはするよ」
「うん。だから女がおしっこしてる姿は可愛い」
「本当に変わってるね」
「ああ」
駅弁で食事した後みどりは通路側に座る陽一の膝に頭を乗せ、脚を丸めて座席に横になって寝た。陽一は上着を脱いでみどりの腰に掛けてやった。そして手を上着の中に入れてみどりの腰を抱いた。豊かな太股を手のひらでしっかり押さえて自分も俯いてウトウトした。目覚めるとみどりの頭の重みで脚が痺れて痛かったが我慢した。みどりは陽一の好みの真っ赤な口紅を塗った唇を僅かに開けて眠っていた。昼寝の時は1時間くらい寝ていてもおねしょしたことが無いから、その点は安心している。ちょっと手をずらしてみどりの性器をゴムのパンツの上から触ってみたらぷっくりと柔らかい膨らみが手に心地よかった。押したり引いたりゆるゆると揉んでいたらみどりが眼を覚ました。パチッという感じで眼を開いてニッコリした。可愛い女だなと思った。
「陽ちゃん、そんなことしたら又濡れてきちゃう」
「随分感じ易いんだな」
「うん。そんな体になっちゃったの」
「あと30分くらいで着くけど、トイレはいいか?」
「駅のトイレに行く」
「そうか。着いたらまず何処かで食事したいな」
「うん。駅弁不味かったね」
「東京で買った奴だから冷えてたんだ」
「窓が開かないから買えないんだよね」
「ああ、駅弁は暖かくなくちゃ美味くない」
「昔はね、東京から九州に行く人は広島で牡蠣弁当を買って食べたもんなんだって」
「ああ、牡蠣はいいな」
「広島で降りて買えば良かったね」
「さー、その間に置いてかれちゃうといけないからな」
「向こうに行くと馬刺があるよ」
「バサシって何?」
「馬の肉の刺身」
「馬の肉の刺身? そんなの食べたこと無いな」
「そう? おいしいよ」
「ほー」
「それから熊本ラーメンと高菜漬けかな」
「熊本ラーメンは1回食べたことあるけど大して美味くなかった」
「何処で食べたの?」
「東京で」
「それじゃ向こうに行ったら食べてごらん。全然違うから」