みどり-19
「みんなお前のあそこを食い入るように見てるだろ」
「うん。何か視線が突き刺さって来るって感じ」
「夜になるとそこから寝小便垂れるなんて誰が想像すると思う?」
「厭ぁ、それを言わないで」
「そんな立派な割れ目持ってて締まりが無いなんて信じらんないよなあ」
「陽ちゃんの為に締まりの悪い女になったんだよ」
「何? ああそうか。俺みたいな男の為にそういう体になって俺と出会うのを待ってたんだな」
「そうそう」
「良く言うよ。最初の時はわんわん泣いてた癖に。こいつ一体どうしたのかと思って慌てたよ、あん時は」
「だって男の人に見つかったのなんて初めてだったんだもん」
「お前、学校の修学旅行なんかの時はどうしたの?」
「その時はお母さんが先生に事情を話して夜先生が起こしに来てくれたの」
「そうか。それじゃおねしょするの厭だったら俺が夜中に起こしてやってもいいんだけどな」
「陽ちゃん夜中に起きるの?」
「目覚ましかければ直ぐ起きるさ」
「私は目覚ましかけても起きらんないの」
「でも起こしてやんない」
「何で?」
「お前にオムツしてやる楽しみが無くなっちゃうから」
「陽ちゃんて本当に優しいね」
「何で?」
「いつまで続くかなと思ったけど、ずっとやってくれてるから」
「ああ、好きだから苦にならない」
「私が?」
「それもあるけど、女にオムツしてやるなんて凄く楽しい」
「良かった。陽ちゃんみたいな男の人と知り合って」
「そうか? 俺もみどりと知り合って良かったよ。見て見ろ、お前の股。ゴムが貼り付いてて厭らしいこと。良くそんな所見せて歩けるな、お前」
「だって陽ちゃんがそうしろって言うからじゃない」
「そうだけど普通はそんな格好恥ずかしくて出来ないぜ。お前恥ずかしくないの?」
「恥ずかしい。恥ずかしいけど、陽ちゃんが喜ぶから我慢してるの」
「そうか、偉い。みどりは偉い」
「有り難う」
「ほんのちょっと前までは木綿のお子さまパンツしか穿かなかったお前が今はゴムのパンツだもんな。成長したもんだ」
「こういうのって成長なのかな」
「それはそうだ。ゴムのパンツなんて此処がこんもりしてなきゃ似合わないだろ」
「駄目だよ、そんな所触っちゃ。それでなくても人が見てるんだから」
「ふん。見られて嬉しいだろ」
「あんまりじろじろみんなが見るから、ひょっとして透けて見えてんじゃないかって心配になっちゃう」
「透けてはいないけど、透けてるのと同じくらい厭らしい眺めだからな」
「私ね、この間母さんに電話したんだ。そしたらみどり何かあったのかい?って言われちゃった」
「何で?」
「声も喋り方も全然感じが変わったって」
「へえ」
「ひょっとして好きな男が出来たんじゃないのかって聞かれた」
「で、何て答えた」
「勿論言ったよ」
「何を?」
「だから陽ちゃんのこと」
「俺のこと? 何て言ったんだ?」
「セックスした後疲れて彼と一緒に眠っちゃったらやっぱりおねしょして地獄に突き落とされたみたいな気がしたんだけど、彼は全然気にしないの。それどころかおねしょする女なんて面白いって言って毎日私にオムツしてくれて朝は臭いオムツを始末してくれてるんだよって」
「それじゃお前俺達同棲してるってことも言ったのか」
「うん。悪かった?」
「いや、俺は構わないけど、お前の母さん何か言ってなかったか?」
「母さん安心して死ねるって言ってた」
「何? お前の母さんって何か病気なの?」
「ううん、別に病気じゃない。私の病気のこと気にしないで付き合ってくれる男が今にきっと出てくるって信じてたけど、それが本当になったからって」
「そうさ。そんなの男は気にしないもんさ」
「そんなこと絶対ないよ」
「まあどっちにしても俺は気にしない」