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喪失
【制服 官能小説】

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出会い-1

日差しが眩しい。

あおいは今年公務員試験を受けるために、朝から晩まで机にかじりついていた。
昨年父が経営していた会社が倒産し、そのまま酒に溺れるようになり、家庭内の経済面は更に深刻になっていた。母は借金を返済するため、家事をこなしつつ毎晩働いていた。

『私も何か母の力になりたい。』

幸い高校で建築科を専攻していたので、技術系の地方公務員になれれば、そこまで試験も難しくないはず、何より母が苦しまなくて済むと思い、決心したのであった。


『甘かったかなぁ…』

全く捗らない。
授業で習う範囲以上の勉強量、そして進学校ではないために試験範囲の基礎があまりにも薄すぎて、追いついていかないというより、手につけられないのだ。
測量の勉強ばかりして、苦手な世界史や英語を放置していたのである。


困った。

そう思っていた矢先にノックの音が鳴り響いた。

『あおいー、おはよう。朝から御苦労様。いきなり勉強してる子に酷な事を言うけれど、気分転換だと思って少しバイトしてくれない?義男叔父さんが請け負ってる道路工事の現場で、交通整理する人が怪我しちゃったんだって。1週間だけでも夕方現場に人がいて欲しいんだって。私にどうかって話がきたんだけど、私の仕事と時間が合わないのよ。バイト代はあんたが使って良いし、今後の勉強にもなるでしょ?面接があるなら、実務経験あれば強いんじゃない?あわよくば、義男叔父さんに近くの現場の手伝い紹介してもらったら、あんただって欲しかった携帯、買えるじゃない!』


……。朝からマシンガンすぎるでしょ。本当に。


母は、私の試験勉強が難航している事に気付いていたのかもしれない。

幸い今は試験期間中…1週間であれば何とかなりそうだし、うん、煮詰まってノートも黒くならないなら、バイトしても問題ないだろう。携帯も欲しいし…叔父さんに相談してみようかな??

母に義男叔父さんと話をして貰って、明日から現場に出ることとなった。


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