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狂少女
【犯罪 推理小説】

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-3

その頃、木花は施設へ戻り段ボール箱いっぱいに今まで創ってきたヌイグルミを詰め込んでいた。そして受付へ向かった。

『あらっ木花ちゃん数日どこ行ってたの?』

『話は後で、電話借ります!』

木花は石黒の携帯に電話をかけた。

「はい?・・・どちら・・・」

『アタイ、木花だよ今すぐNPO法人星空の家に来て、アタイの部屋から没収してほしいものがあるの』

「それには令状とらないと・・・!?」

『時間ないの!』

電話が切れた・・・

『先輩?木花ちゃんに何か?』

『木花ちゃん施設で生活してたのね・・・高椅さん星空の家へ向かいます!』

『よしっ寺井お前も行け、令状は俺が何とかする』

石黒と寺井は星空の家へ向かった・・・

木花は拓也の部屋のドアの隙間に封筒をさし、施設長の元へ行き・・・

『・・・迷惑ばっかりかけてごめんなさい・・・』

『いいのよ、警察が来たら木花ちゃんの部屋ね・・・』

木花は少しだけ笑みを見せ星空の家から姿を消した・・・

その1時間後に石黒と寺井は星空の家に到着し、2人を出迎えたのは施設長だった。

『木花ちゃんから話は聞いております、こちらです』

木花の部屋へ案内され段ボール箱4つ、そして手紙が添えてあった・・・

“石黒さんと寺井さんへ・・・アタイはこの段ボール箱の中に入っているヌイグルミを使い人を殺してきました。LOUDはまだ、すすきのにいる、多分そこを戦場に選んだと思う、そこでお願いしたい事は、そのヌイグルミをすすきの周辺にばらまいてほしいのアイツを倒すために必要なの・・・もしアタイが生きてたら、その場で確保してください・・・木花より”

そして手紙が入っていた封筒の中に1枚の写真が入っていた。
それは木花はまだ小さく笑顔の木乃舞武志と木花を抱いているキレイな女性が写っている唯一の木花の家族写真・・・

『寺井・・・この写真預けるから母親を探して、私はLOUD確保の準備に取り掛かる!』

『・・・了解!』

LOUDとの一騎討ちに備える木花・・・

そして、木花の母親は生きているのか・・・?




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